酪農乳業史デジタルアーカイブス

日本甜菜製糖60年史

1970年代(昭和45-昭和54) / 北海道

概要

大正後期に北海道に工場を設置した砂糖メーカー、日本甜菜製糖会社の社史です。この時期、北海道庁と製糖会社が甜菜栽培と乳牛飼養をセットにした循環農業を提唱し、補助金によって、地域に酪農が広がりました。同社の初期の変遷を綴った第一章において、製糖と酪農との関わりについて言及があります。第一次世界大戦後の好景気で十勝の清水に建設された(旧)日本甜菜製糖の工場が、創業2年で経営困難に陥り、大正12年に明治製糖に合併されます。6頁には、その理由について「明治製糖�Mの社長相馬半治はつとに甜菜糖業に対して深い関心があり、また明治製菓�Mの製乳事業との関係上畜産に嘱望することがあった」、「(旧)明糖は甜菜と酪農との不可分関係に深い理解を示し、(旧)日甜と合併するや清水工場に併設していた製酪所を一括継承した。これがのちに明治製菓の煉乳部(後年煉乳部は明治乳業に統合)として発展した」との記述があります。また、10頁には戦前に日本領土だった南樺太で、昭和10年に建設された樺太製糖について、甜菜の作付が広がらず生産が伸びず、「当地酪農組合より事業を譲り受け、製酪、製パン、食肉加工など多角経営を企画し、辛うじて経営を維持」ともあります。

タイトル 日本甜菜製糖60年史
著者 日本甜菜製糖株式会社60周年記念事業実行委員会
出版社 日本甜菜製糖株式会社
史料所在地 清水町図書館
1979年(昭和54年)
都道府県 北海道
分類 組織・企業

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