牛乳の生みの親 乳用牛の話

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牛乳の生みの親 乳用牛の話

家畜としての牛は、目的別に大きく分けると、肉として消費される肉用牛と、牛乳や乳製品のもとになる乳をしぼる乳用牛とがいます。
哺乳類なので、子を産んだ母牛だけから牛乳がしぼられます。

古代エジプトのミイラの石棺のふたには、乳しぼりの絵が描かれています。
1万年も前に家畜になった牛は、長い年月をかけて乳がもっと出るようにと品種改良されてきました。

今、世界中に何頭くらいの乳用牛が飼育されているのでしょうか?
もっとも多いのはインドで約8千3百万頭、以下ブラジル、中国、ロシア、アメリカの順で、日本は約100万頭(2007年版ZMP年報:主要国における乳牛(経産牛)飼養頭数2005年より抜粋)です。

乳用牛の女王ホルスタイン

日本の乳用牛の99%以上が、黒と白のまだら模様のホルスタインです。正式にはホルスタイン・フリーシアン種といいます。

原産地はオランダからドイツのホルスタイン地方。「乳用牛の女王」と呼ばれ、温和でおとなしく、寒さに強い性質のため、広い範囲の気候風土に適応が可能なので、世界中で多く飼育されています。
毛色は黒白のほかに茶白もあり、地域によって体型が若干異なります。

日本には明治時代の1885年にアメリカから渡ってきました。
その頃は、牛乳を飲む習慣がまだ普及していなかったので、飼育頭数は増えませんでした。

第二次世界大戦以降、牛乳の消費量が次第に増えるとともに、その乳量の多さと飼育のしやすさが酪農家にも知られるようになり、現在に至っています。

そのほかの品種

ホルスタインのほかにも、割合は少ないですが、日本で乳用牛として飼育されている牛には、茶色で小型のジャージーや黄褐色と白のまだらのガーンジー、白地に赤褐色のエアシャー、灰褐色のブラウンスイスがいます。

このほか世界には、デンマーク赤牛、ロシアのレッドステップ、インドのゼブーなど、それぞれの環境や目的に合ったいろいろな乳用牛がいます。
ほわいと(2008夏)より