乳脂肪の役割

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乳脂肪の役割

フライパンの上でジュッと音をたてながら香ばしい芳香を広げるバター。ふんわりとホイップされるクリーム。
これらは乳脂肪がなくては作ることができません。
また、チーズの芳醇な香りや風味、牛乳のなめらかなコクを作りだすのも乳脂肪の役割です。
このように、食品の味覚や食感に大きな役割を果たしている乳脂肪は、栄養素としても大切な働きを担っています。

カラダに役立つ仕組み

牛乳の脂肪は、牛乳に溶けているのではなく、脂肪球という、薄い膜に包まれた小さな粒のかたちで分散しています。

脂肪球の大きさは、直径10000分の1~100mmで、牛乳1ml中に150億個も含まれています。その数と、球体という形状から、脂肪分解酵素がいろいろな方向から作用しやすくなります。
そのため油脂類の中でもっとも消化がよいのが特長です。
乳脂肪であるバターは、赤ちゃんの離乳食、胃腸の弱い人やお年寄りにも安心して利用できる油脂なのです。

また、乳脂肪は、脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、K)を貯蔵する役割があり、吸収にも役立っています。低脂肪の牛乳ではこれら脂溶性ビタミン類が少なくなります。
  • 牛乳の脂肪球の顕微鏡写真
    (森永乳業 食品総合研究所提供)

気になるカロリー

牛乳は、乳脂肪を含むため、太るという誤解を受けやすいのですが、決してそうではありません。
乳脂肪は牛乳の成分全体の4%未満と少なく、また、乳脂肪のエネルギーは1g 当たり9kcalで、植物性油脂と同じなのです。

コレステロールが多いので飲まない方がよいというのも間違いです。牛乳に含まれるコレステロールは乳脂肪中0.3%とわずかです。

コレステロールは神経の働きにも大きくかかわる、体内で必要とされる成分。食事から適量摂ることは必要なのです。

牛乳は脂肪だけでなく、さまざまなビタミンやミネラル、たんぱく質などカラダに必要な栄養を含んでいます。
そして乳脂肪にも大切な働きがあります。
健康維持のために適切な摂取を心がけたいですね。 


ほわいと(2009夏)より