18年度管理対象物質の定期的検査等の結果について

平成18年12月
社団法人日本酪農乳業協会
酪農乳業界では、食品中に残留する農薬等に関するポジティブリスト制度に対応し、定期的な残留検査を実施することとしています。本年度は平成18年11月から12月にかけて、下記の条件で定めた16物質(北海道18物質)について、検査を実施しました。

1.管理対象物質の設定
今般の管理対象物質の設定に当たっては、(社)中央酪農会議が実施した農薬等の使用実態調査において、使用実績頻度の高いことが判明した農薬等のうち、簡易迅速法で検出可能な抗菌性物質(βラクタム系抗生物質)及び現状では乳において検査手法が確立されていない物質を除いた15物質(北海道17物質)とともに、食品衛生法でHACCPの危害管理物質として指定されているシロマジンを加えた別表の16物質(北海道18物質)を重点管理対象として「18年度管理対象物質」としました。その内訳は以下の通りです。
①わが国で流通(生産)している牛用の動物用医薬品 … 7物質
②自給飼料生産に適用のある農薬 …5物質(北海道7物質)
③牛舎消毒薬、洗剤・殺菌剤 … 4物質

2.検体数
全国の指定生乳生産者団体(沖縄を除く)の生産乳量等に応じて設定した計22検体の検査を行いました。
注)指定生乳生産者団体:酪農家が生産した生乳を集荷し乳業会社へ販売する農協組織で、全国10地域にあります。

3.残留実態調査対象物質の追加物質の調査
(社)中央酪農会議が実施した農薬等の使用実態調査において、これまで設定していた残留調査対象物質120物質以外の農薬等の使用実態が判明したことから、本年3月実施の残留実態調査に準じた検査を「管理対象物質の定期的検査」と併せて実施しました。対象物質は4物質(北海道6物質)(別表のとおり)で、検体数は各指定生乳生産者団体1検体です。

4.検査結果
検査結果は、全検体について全物質「検出せず」でした。検査の概要については別表「生乳の18年度管理対象物質の定期的検査等の結果について」をご覧ください。