第十話　牛乳を飲んで身長を伸ばそう（後篇）

少し遅れてお母さんも「ただいまー」。
さぁ、おやつタイム。お父さんがお土産にアイスクリームを買ってきてくれたので、フルーツ白玉がフルーツクリーム白玉になりました。

おばあちゃんが
「白玉団子作りながら、愛ちゃんがおばあちゃんの身長縮んだって聞いたのよ。」
と話し始めました。

愛ちゃんは、おばあちゃんが気にしていたのかと心配になって
「愛が大きくなったんだよね。」
と言いました。

元気くんが2人並んでみたらと言ったので、立ち上がりました。
まだ、おばあちゃんの方が背が高いけど、もうすぐ追いつきそうでした。

「ではクイズ、背が伸びるとき、体の中ではどこが成長しているでしょう？」
とお母さん。

「何だろう、元ちゃん、知ってる？」
「もちろん、骨だよね。」
「ピンポ～ン、正解！」
「骨って、カルシウムでしょ。この前、牛乳に多いって、給食の先生が教えてくれたわ。愛はお母さんに聞いてたから知ってたけど。」

「骨の材料は、たんぱく質とカルシウムなどのミネラル。愛にはちょっと難しいけど、元気は知ってるよね。ビルに例えると鉄筋の役目をたんぱく質がしているの。その周りのセメントがカルシウムなどのミネラルなの。」

「骨折しにくい、丈夫な骨を作りたいよね。この前、友達が骨折したんだ。」

「そうね。骨はカルシウムの貯金箱なのよ。お金がたまると貯金箱の重さが重くなって、すき間が無くなるように、骨もカルシウムが詰まって丈夫な骨になるの。」

「愛の骨もカルシウムの貯金をしているってこと？」

「愛も元気も、身長が伸びる今が、一番骨にカルシウムの貯金ができるの。女の子は小4～中1、男の子は中学生が勝負の時よ。」

「2人とも、ちょうど今なんだな。お父さんは中学生の時はあまり伸びなくって、どんどん友達に追い抜かれたよ。」

「そうそう、家でも頑張って牛乳飲んでたね～。」とおばあちゃん。 

牛乳摂取が学童の体格に与える影響
牛乳摂取の期間：小学4年生から中学1年生の3年間
A群（調査対象＝82人…男40人、女42人）：1日当たりの牛乳摂取量500ml未満
B群（調査対象＝10人…男7人、女3人）：1日当たりの牛乳摂取量500ml以上

「えーっ、お父さん、いつそんなに大きくなったの？」
と愛ちゃん、ビックリ。

「高校生になったら、ぐんぐん伸びた。」

「個人差もあるわよね。体が大きくなりたくても、材料が入って来なかったら、大きくなれないでしょう。骨の材料のたんぱく質もカルシウムも摂れる牛乳はおススメ！ヨーグルトやチーズもね！！」

「給食の牛乳が役立つネ。家でも飲んでるから僕はバッチリ。」
「今日の白玉団子も牛乳でこねたのよ。」
と愛ちゃん。

「アイスクリームのカルシウムもプラスされたわ。」
お母さんの言葉にお父さんがVサイン。
「元気はお父さんの身長を超えられるな。野球も頑張っているしな。」

「おばあちゃんも身長が縮まないように頑張らなくっちゃ。今度、お母さんに教えてもらおう。」

■牛乳を飲むと背が伸びる！　MILK通信II ほわいと（2000年夏号より）

■牛乳の気になるうわさをスッキリ解決！
ウワサ20　牛乳を飲んでいる最近の子は早く成長が止まる

■カルシウム摂取に3－A－Dayを（準備中）