ウワサ19 現代の牛乳は薬漬けで満身創痍の牛から搾られており、質が悪い
日本の牛乳は、生産者の努力と厳しい規制のもとで高い品質が守られています。
● 日本の乳牛はとても大切に飼われています
日本では、広い国土を持つ海外のように放牧で飼われている牛の割合は少なく、牛舎の中で繋がれて飼われている牛が多いことは事実です。しかし、日本の乳牛はとても大切に飼われており、薬を常時投与されて病的な状態の牛などというのはまったくの誤解です。牛が病気になったときだけに、獣医さんから薬などが投与され、治療されています。
● えさは牛の栄養と健康を考えて与えられます
乳牛のえさは、「粗飼料」と「濃厚飼料」の2種類に分けられます。粗飼料は牧草のことであり、牛の消化を安定させるために必要な繊維質をたくさん含んでいます。また濃厚飼料は、トウモロコシなどの穀類からなり、乳をたくさん出すために必要な栄養成分を豊富に含んでいます。
乳牛には、反芻獣の健康を考えて牧草とトウモロコシなどの穀物をバランス良く調合したものを与えています。
トウモロコシの葉や茎には繊維が豊富で、実(み)は栄養価が高く、牛にとって栄養的にバランスがとれたえさといえます。牛の体に合わないものを無理に食べさせたり、穀物に偏った与え方はしていません。基本的に牛は好きなときに餌を食べ、好きなときに水を飲む生活を送っています。
● 抗生物質をウシのえさに混ぜることは、日本ではありえません
抗生物質については「乳等省令」という法律で厳しく規制されており、飼料への添加は禁止されています。牛が乳房炎、肺炎などにかかったときやケガをしたとき、治療のために抗生物質を投与することは認められていますが、牛のえさに加えることはありません。また、乳に抗生物質が残留している期間は決して出荷しないよう定められています。
さらに、海外からの輸入粗飼料を使う場合も、国の厳しい検査をパスしたものしか与えません。生乳は、酪農家から出荷されるときと、工場で受け入れるときに、毎回検査を行います。特に抗生物質のチェックは厳しく、万が一抗生物質が検出された場合、集めた生乳はすべて廃棄処分され、食卓に上ることはありません。
参考資料
※1 厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2015版)
※2 厚生労働省 平成24年国民健康・栄養調査結果の概要
日本では、広い国土を持つ海外のように放牧で飼われている牛の割合は少なく、牛舎の中で繋がれて飼われている牛が多いことは事実です。しかし、日本の乳牛はとても大切に飼われており、薬を常時投与されて病的な状態の牛などというのはまったくの誤解です。牛が病気になったときだけに、獣医さんから薬などが投与され、治療されています。
● えさは牛の栄養と健康を考えて与えられます
乳牛のえさは、「粗飼料」と「濃厚飼料」の2種類に分けられます。粗飼料は牧草のことであり、牛の消化を安定させるために必要な繊維質をたくさん含んでいます。また濃厚飼料は、トウモロコシなどの穀類からなり、乳をたくさん出すために必要な栄養成分を豊富に含んでいます。
乳牛には、反芻獣の健康を考えて牧草とトウモロコシなどの穀物をバランス良く調合したものを与えています。
トウモロコシの葉や茎には繊維が豊富で、実(み)は栄養価が高く、牛にとって栄養的にバランスがとれたえさといえます。牛の体に合わないものを無理に食べさせたり、穀物に偏った与え方はしていません。基本的に牛は好きなときに餌を食べ、好きなときに水を飲む生活を送っています。
● 抗生物質をウシのえさに混ぜることは、日本ではありえません
抗生物質については「乳等省令」という法律で厳しく規制されており、飼料への添加は禁止されています。牛が乳房炎、肺炎などにかかったときやケガをしたとき、治療のために抗生物質を投与することは認められていますが、牛のえさに加えることはありません。また、乳に抗生物質が残留している期間は決して出荷しないよう定められています。
さらに、海外からの輸入粗飼料を使う場合も、国の厳しい検査をパスしたものしか与えません。生乳は、酪農家から出荷されるときと、工場で受け入れるときに、毎回検査を行います。特に抗生物質のチェックは厳しく、万が一抗生物質が検出された場合、集めた生乳はすべて廃棄処分され、食卓に上ることはありません。
参考資料
※1 厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2015版)
※2 厚生労働省 平成24年国民健康・栄養調査結果の概要
もっと知りたい! 乳牛はどんなものを食べているの?
乳牛のえさには、「粗飼料」と「濃厚飼料」の2種類があります。
粗飼料とは、青草、乾草、サイレージ*1など、牛の消化器機能を安定させるために必要な繊維質を大量に含むえさです。人間の食事でいうと、主食の「ごはん」にあたります。
一方、濃厚飼料は、人間の食事の「おかず」に当たります。穀類が主で、たんぱく質、炭水化物、脂肪など、乳牛の泌乳能力を発揮させる豊富な栄養成分をたくさん含んでいます。
濃厚飼料と粗飼料のバランスをとることが、牛の健康を維持するうえでとても重要になります。
*1 サイレージ:草やトウモロコシなどを乳酸発酵させたエサで、人間の食べ物でいえば漬物のようなものです。冬場は生草が不足するため、冬に備えて夏場に作っておきます。
粗飼料とは、青草、乾草、サイレージ*1など、牛の消化器機能を安定させるために必要な繊維質を大量に含むえさです。人間の食事でいうと、主食の「ごはん」にあたります。
一方、濃厚飼料は、人間の食事の「おかず」に当たります。穀類が主で、たんぱく質、炭水化物、脂肪など、乳牛の泌乳能力を発揮させる豊富な栄養成分をたくさん含んでいます。
濃厚飼料と粗飼料のバランスをとることが、牛の健康を維持するうえでとても重要になります。
*1 サイレージ:草やトウモロコシなどを乳酸発酵させたエサで、人間の食べ物でいえば漬物のようなものです。冬場は生草が不足するため、冬に備えて夏場に作っておきます。
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