だんらんミルク
ミルクといっしょに絵本はいかが

ほっとなごむ、ホットな冬時間

冷たい風が吹く冬の外。
帰ってきたこどもたちに「おかえりなさい」といっしょにお母さんが出してあげる一杯のホットミルクは、愛情のしるしそのものです。
一杯のミルクを飲む間に交わす、こどもとの会話・コミュニケーションは、親子のカラダも心もあたためてくれます。
今回は、そんな豊かな時間を届けてくれる、やさしい「ミルク」のチカラにスポットを当ててみました。
さあ、ミルクの湯気につつまれながら、楽しいだんらんタイムを過ごしてみませんか?
 

ミルクといっしょに絵本はいかが

絵本は親子のコミュニケーションツール

「ねえねえ、これ読んで」お気に入りの絵本を持ってかけ寄るこどもに、笑顔でこたえるお父さん、お母さん。
日々くり返されるこのなにげないやりとりこそ、こどもの心の成長に大きくかかわる大切なコミュニケーションのひとつ。
ページをめくると、そこには心おどる大冒険や、不思議でゆかいな世界が…。
絵本を通して、こどもたちは主人公といっしょにドキドキしたり、ワクワクしたり、自然と豊かな“表情”や“感情”を身につけ、イメージする力や感受性がみがかれていくのです。
そして何より、親子でいっしょに絵本を読むことで、カラダの距離も心の距離もぐっと近くに。
やがておとなになって、お話の内容を忘れてしまったとしても、親のやさしい声、いっしょに過ごしたあたたかなふれあいの時間は、かけがえのない財産としてこどもの心に残っていきます。
毎日の中から、よりこどもの心と密接にふれ合えるコミュニケーションツールとなる絵本。
親がこどもに読んできかせたり、また、役をきめてこどもといっしょに読んだり、楽しみ方は自由です。あたたかな部屋の中、ミルクといっしょに、心の栄養たっぷりの絵本も味わってみてはいかがですか。

絵本に登場するミルクたち

こどもだけでなく、おとなの心もあたためてくれる絵本。数多く読まれている絵本の中には、「ミルク」がさりげなく活躍しているさまざまな印象的なシーンがあるのをご存じですか。
あるときは、おやつやケーキなど楽しさを盛りあげるアイテムとして、またあるときは物語をやさしく彩るアイテムとして、長年愛され続けているベストセラー絵本から最近の話題本まで、さまざまな絵本にミルクが登場しています。
そういえば、あの絵本に…。あなたも思い当たるお話がありませんか?

おすすめ! ミルクがとけ込んだ絵本たち

今日はこんなストーリーで楽しみませんか?

さて「ほっとなごむ、ホットな冬時間。」で選んだマグカップは何色でしたか? カラー占いで、今日の気分にぴったりのミルクが登場する絵本をご紹介します。
元気な赤色を選んだあなたは今、パワーに満ちあふれているようです。
いたずらのし過ぎでお母さんに怒られたマックス。放り込まれた寝室が森や野原になって…。かいじゅうたちとのやりとりが楽しい「かいじゅうたちのいるところ」で冒険を思いっきり体感してみては?さりげなく登場しているミルクもチェック。 
明るく輝く黄色を選んだあなたは今、好奇心が旺盛になっているようです。
親に買ってもらったステキな洋服などを身につけ、さんぼがジャングルを散歩していると恐ろしいトラが現れて…。トラがバターになる驚きの名シーンが印象的な「ちびくろ・さんぼ」でドキドキしてみては?
やさしい緑色を選んだあなたは今、安心感を求めているようです。
月にミルクがあると聞いたお母さんねこが、お腹を空かせたこねこたちのために月を追いかけるほのぼのストーリー。1908年に発表されて以来、スウェーデンのこどもたちに親しまれている「月へミルクをとりにいったねこ」で安らいでみては?
やわらかいピンク色を選んだあなたは今、あたたかさを求めているようです。
料理と食べることが大好きなぐりとぐらはある日、森の中で自分たちよりも大きな卵を発見。2匹は、牛乳やバターなどを加えて大きなカステラを焼くことに…。仲の良い2匹の姿が心あたたまる「ぐりとぐら」の世界にひたってみては? 
澄んだ青色を選んだあなたは今、素直な気持ちになりたいようです。
ミルクを買ってきて、とお母さんに頼まれた5歳のみいちゃんは、はじめてのおつかいに。ドキドキしながら坂をのぼると…。主人公のひたむきにがんばる姿が心に残る「はじめてのおつかい」で勇気をもらってみては?
鮮やかなオレンジ色を選んだあなたは今、明るい気分のようです。
ピザ屋をはじめたアライグマが、イノシシの「もっと大きなピザが食べたい」という声に、楽しいことを思いつくというお話。みんなでチーズたっぷりの、森の地図をかたどったピザを作るシーンが楽しい「もりのピザやさん」で心おどらせてみては?
j-milk magazine ほわいと 2005冬号より