バターのおいしさのヒ・ミ・ツ
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料理にバターを使うとキッチンに香りが広がって、食欲をそそります。
そして、口に含むとバターならではの風味が味わえます。
そのおいしさはどうして生まれるのでしょう?
300種以上ある芳香成分
原料である牛乳の脂肪を集めたものがバターで、80%以上の脂肪を含んでいます。
その脂肪の主成分、脂肪酸が加熱によって揮発し、香りが生まれます。
室温に戻すだけで軟らかくなるほど溶けやすく、加熱によって揮発が起こりやすいのも特徴です。
しかし、バター全体の香りや風味は脂肪酸によるものだけではなく、さまざまな微量の芳香成分が存在し、それらがからみ合って生まれます。この芳香成分は300種以上あるというのですから驚きです。
バターの香りは、けっして人工的に作れないというのもうなずけます。
他にも次のような性質を利用して菓子作りにも使われ、いろいろなおいしさが味わえます。
その脂肪の主成分、脂肪酸が加熱によって揮発し、香りが生まれます。
室温に戻すだけで軟らかくなるほど溶けやすく、加熱によって揮発が起こりやすいのも特徴です。
しかし、バター全体の香りや風味は脂肪酸によるものだけではなく、さまざまな微量の芳香成分が存在し、それらがからみ合って生まれます。この芳香成分は300種以上あるというのですから驚きです。
バターの香りは、けっして人工的に作れないというのもうなずけます。
他にも次のような性質を利用して菓子作りにも使われ、いろいろなおいしさが味わえます。
クッキーやパイ生地がサクサク
小麦粉をこねるとたんぱく質のグルテンが粘りを出しますが、バターは小麦粉の中に薄い膜を作ってそれを阻止し、組織を滑らかにします。
この性質を「ショートニング性」といいます。
この性質を「ショートニング性」といいます。
ケーキ生地がふっくら
バターを撹拌すると大量の空気が細かい泡となって抱き込まれるのが「クリーミング性」です。
ケーキがふっくら焼けたり、最近はやりのロールケーキに使われるバタークリームがおいしいのもこの理由です。
ケーキがふっくら焼けたり、最近はやりのロールケーキに使われるバタークリームがおいしいのもこの理由です。
折り込みパイやデニッシュパンが層状に
外から加えられた力で、生地のなかでバターが薄く延び、粘土のように自由にかたちを変えられるのが「可塑(かそ)性」です。サクサクした食感になる秘密はこれだったのです。
バターで焼くとほどよい焦げ色がつき、ツヤが出ます。仕上げに加えればコクも出ます。
バターの特性を知って、大いに活用しましょう。
バターで焼くとほどよい焦げ色がつき、ツヤが出ます。仕上げに加えればコクも出ます。
バターの特性を知って、大いに活用しましょう。
ほわいと(2005冬)より