国連気候変動会議「COP29」に向けてIDFとGDPが共同声明を発表しました
世界の酪農乳業界を代表する組織である国際酪農連盟(IDF)とグローバル・デーリー・プラットフォーム(GDP)が、2024年11月11日から11月24日まで開催された国連気候変動会議「COP29」への共同声明を11月13日に発表しました。
GDPとIDFは共に、持続可能な変革と気候変動対策への酪農乳業のコミットメントを再確認し、世界中のコミュニティに栄養価の高い食料と不可欠なサービスを提供する酪農乳業に特有の役割を強調するとしています。
IDF・GDP共同声明COP29(仮訳)
持続可能な変革と気候変動対策への酪農乳業のコミットメント
世界の酪農乳業界は、国連の持続可能な開発目標 (SDGs) に沿った持続可能性への揺るぎないコミットメントを再確認します。栄養、経済支援、環境管理の重要な源泉として、酪農乳業は世界中の60億人に不可欠な栄養を提供し、世界中の約1億3000万の酪農場で約10億人の生計を支えています。本共同声明は、酪農乳業システムを持続可能かつ責任を持って変革し、人々と地球の両方に利益をもたらすという我々の献身を強調するものです。
成果と継続的な活動
我々の業界は、持続可能性への積極的な関与の重要性を長い間認識してきました。グローバル・デーリー・アジェンダ・フォー・アクション (2009年)、デーリー・サステナビリティ—・フレームワーク (2013年)、デーリー・ロッテルダム宣言 (2016年)、酪農乳業ネットゼロへの道筋 (2021年)、グローバル・メタン・プレッジ (2022年)、持続可能性に関するデーリー・パリ宣言 (2024年) などの主要な活動は、我々のコミットメントを反映しています。これらのプログラムは、酪農乳業システム内の環境面、社会面、経済面の領域にわたる持続可能性を首尾よく統合し、さらなる前進への道を開きました。
酪農生産と乳業製造の効率の継続的な向上を通じて、酪農乳業界は温室効果ガス(GHG)排出原単位を削減し、重要な炭素吸収源を保護し、管理慣行を全面的に改善してきました。特に、2005年から2015年にかけて、世界の生乳生産量が30%増加したにもかかわらず、生乳1リットル当たりのGHG排出原単位は11%近く減少しました。
メタンとGHG排出量の削減
メタンは短命ですが強力な温室効果ガスであり、地球温暖化に大きな影響を与えるため、メタン排出量の削減は気候変動の緩和にとって極めて重要です。酪農乳業からのメタン排出量を削減することは、温暖化に即時的な影響を与えます。酪農生産からのGHG排出量は人為的なGHG総排出量の2%であり、メタン排出量は世界の人為的メタンの約12%を占めています。さらに、この業界のメタン排出量は、長期間蓄積された炭素を大気中に放出するような化石燃料由来のメタンとは異なり、生物起源であり、自然循環の一部になっています。酪農乳業は、飼料添加物、ふん尿管理の改善、バイオガス生産などのメタン削減技術の採用において大きな進歩を遂げており、気候変動への即時的な利益に貢献しています。
この点に関して、我々はCOP29の次の3つのサイドイベントにおいて、メタン削減の進展について議論を行います。
成果と継続的な活動
我々の業界は、持続可能性への積極的な関与の重要性を長い間認識してきました。グローバル・デーリー・アジェンダ・フォー・アクション (2009年)、デーリー・サステナビリティ—・フレームワーク (2013年)、デーリー・ロッテルダム宣言 (2016年)、酪農乳業ネットゼロへの道筋 (2021年)、グローバル・メタン・プレッジ (2022年)、持続可能性に関するデーリー・パリ宣言 (2024年) などの主要な活動は、我々のコミットメントを反映しています。これらのプログラムは、酪農乳業システム内の環境面、社会面、経済面の領域にわたる持続可能性を首尾よく統合し、さらなる前進への道を開きました。
酪農生産と乳業製造の効率の継続的な向上を通じて、酪農乳業界は温室効果ガス(GHG)排出原単位を削減し、重要な炭素吸収源を保護し、管理慣行を全面的に改善してきました。特に、2005年から2015年にかけて、世界の生乳生産量が30%増加したにもかかわらず、生乳1リットル当たりのGHG排出原単位は11%近く減少しました。
メタンとGHG排出量の削減
メタンは短命ですが強力な温室効果ガスであり、地球温暖化に大きな影響を与えるため、メタン排出量の削減は気候変動の緩和にとって極めて重要です。酪農乳業からのメタン排出量を削減することは、温暖化に即時的な影響を与えます。酪農生産からのGHG排出量は人為的なGHG総排出量の2%であり、メタン排出量は世界の人為的メタンの約12%を占めています。さらに、この業界のメタン排出量は、長期間蓄積された炭素を大気中に放出するような化石燃料由来のメタンとは異なり、生物起源であり、自然循環の一部になっています。酪農乳業は、飼料添加物、ふん尿管理の改善、バイオガス生産などのメタン削減技術の採用において大きな進歩を遂げており、気候変動への即時的な利益に貢献しています。
この点に関して、我々はCOP29の次の3つのサイドイベントにおいて、メタン削減の進展について議論を行います。
- 11月13日:GDP専務理事ドナルド・ムーアは、パネル討論会で、メタン排出量を削減するためのコメ・酪農乳業・牛肉業界の戦略と、例えば酪農乳業ネットゼロへの道筋で示された酪農乳業界の環境面の進捗について語ります。
- 11月18日:IDF会長ジル・フロマンは、ILRI(国際家畜研究所)、BAIF開発研究財団、欧州乳業協会との共催による「家畜の健康、緩和と適応: 持続可能な畜産開発のための革新的な資金調達」に関する公式サイドイベントで、緩和手法について講演します。
- 11月20日:GDPは、「持続可能な牛肉のためのグローバル・ラウンドテーブル (GRSB) 」およびウルグアイ共和国との共催による公式サイドイベント「酪農乳業・牛肉・コメ業界の持続可能な戦略: メタン排出量削減への取り組み」を開催します。このイベントは、革新的な実践と協力的な活動を強調しながら、メタン排出量を削減するための酪農乳業・牛肉・コメ業界の持続可能な戦略を探ります。
ライフサイクルアセスメント
酪農乳業界は、排出量を追跡するためにライフサイクルアセスメント (LCA) などの正確な測定方法の開発と適用を続けています。IDFは、酪農乳業におけるカーボンフットプリント算定のための世界的なガイドラインの策定を主導し、排出量報告の透明性と一貫性を支援しています。牛乳乳製品が栄養面で重要な役割を果たしていることを考慮し、酪農乳業が人間の健康と福祉に与える影響を十分に把握するために、LCAの評価に栄養学的要素を含めることを提唱しています。
生態系サービスとネイチャーポジティブな貢献
酪農業は重要な生態系サービスを提供し、生物多様性を高め、土壌の健全性を支援し、ふん尿を原料とするバイオガスを通じて再生可能エネルギーに貢献しています。乳用の家畜は人間には非可食の飼料を栄養価値の高い食料に転換し、ふん尿をリサイクルすることで土壌の炭素貯留を改善します。辺境地に分類される世界の農地の約70%は、責任ある放牧を通じて生産性を持つようになり、生態系の健全性を育みながら高品質の栄養を提供しています。
効果的な気候変動対策のための政策と協力関係
酪農乳業において意味のある気候変動対策を実現するには、支援的な方針の枠組みが必要です。我々は、農家にインセンティブを与え、革新的な技術の採用を促進し、持続可能な慣行を加速するための研究に資金を提供する政策を求めています。分野横断的な協力を通じて、我々は食料システムを強化し、すべての人々の健康で持続可能な未来を確保することを目指します。
今後の展望
酪農乳業界は、気候変動と社会的責任の変化する要求に適応しつつ、これらの取り組みを推進することにコミットしています。強靱で持続可能な食料システムにおける酪農乳業の本質的な役割を踏まえ、我々は、環境管理と経済的・社会的ニーズのバランスをとる慣行を引き続き促進します。
GDPとIDFは共に、持続可能な未来への我々のコミットメントを再確認し、世界中のコミュニティに栄養価の高い食料と不可欠なサービスを提供する酪農乳業に特有の役割を強調します。