世界の食料市場、新型コロナによる不確実性になお身構え
FAO「食料アウトルック」、乳・乳製品輸出は4%減見込む
国連食糧農業機関(FAO)は、世界の農産物需給などに関する「食料アウトルック(Food Outlook)」報告書を毎年2回公表している。6月11日に公表された最新号では、2020年の生乳生産は0.8%の増加が見込まれる一方、新型コロナウイルス感染拡大の影響で輸入需要が鈍化し、乳・乳製品の輸出は4%減少すると予想した。同日出したニュースリリースでは「食料市場はなお不確実性に身構えている」とし、先を見通せない状況が今後何カ月にもわたって続くとの見方を示した。報告書のうち乳・乳製品の市場動向に関する部分と、ニュースリリースの内容を以下に紹介する。