2020年の生乳生産量を1.4%増加、乳製品貿易量を1.5%増加に上方修正
FAO「食料アウトルック」、乳製品貿易のコロナ前水準を予測
国連食糧農業機関(FAO)は、世界の農産物需給などに関する「食料アウトルック(Food Outlook)」報告書を毎年 2 回公表している。11 月 12 日に公表された最新号では、2020 年の生乳生産量を 1.4%増の予測に上方修正し、乳製品貿易量については、緩やかな石油価格上昇や中国などの堅調な需要に支えられて過去 5 年間の平均成長率とほぼ同じ前年比 1.5%増の 7800 万トン(生乳換算)と予測した。同日 出されたニュースリリースでは「開発途上国が世界の食料貿易を後押し」する中で、新型コロナの世界的流行の時期でも食料の世界貿易は非常に強靭性があり、開発途上国の一部は輸出収入を増加させたとの分析を示した。報告書のうち乳・乳製品の市場動向及びニュースリリースの概要を以下に紹介する。