英国の食品小売りの状況
米国農務省GAINが乳製品輸入量の増加などをレポート
日英包括的経済連携協定は10月23日に署名が行われ、年明けに発効される。農産物の関税は日EU・EPAと同じ税率を適用し、英国向けの輸入枠は新設されなかった。今回の日英EPAの交渉ではソフト系チーズなどの英国畜産物輸出条件の合意内容にこだわりを見せたが、英国は野菜や果物など農産物によっては輸入国でもある。米国農務省(USDA)の海外農務局(FAS)が7月に発行したグローバル農業情報ネットワーク(GAIN)の最新レポートでは、EU離脱に係る移行期間中の英国の食品・飲料の 市場分析を行い、米国からの輸出の可能性を考察している。その中で、英国の食料品小売り市場の特徴や商習慣に加えて輸入業者の役割を解説し、市場参入のために情報を提供している。また、英国への米国からの輸出品の構成や増減の動向については、乳製品の輸出量は大きくはないものの2019年は減少したことを含めてデータを示している。以下にレポートの概要を紹介する。