LOOK, SMELL, TASTE, DON'T WASTE キャンペーン
食品を廃棄する前に、味と香りを再確認してください!(英国)
廃棄物になる直前の、まだ十分販売できる食品を消費者が購入できるようにするアプリを開発したスタートアップ企業、「Too Good To Go」が、米国内での事業拡大を目的として、3110万ドル(約32億 3000万円)の資金を調達した。レストランやホテルなどで売れ残った食品が販売価格の半額以下で手に入るということをうたい文句としている。同社は、創業からすでに4年あまり経つが、ベンチャーキャピタルから資金を調達するのはこれが初めてだ。今年1月26日に同社が大手食品会社の参加と英国DEFRA(Department for Environment, Food & Rural Affairs:環境・食糧・農村地域省)の協力の下に立ち上げたキャンペーン、「Look、Smell、Taste、Don't Waste」を紹介する。日本では、「賞味期限・消費期限」までの残りの日数と製品の品質を商品選択の際の判断基準にする消費者が多いことや、小売りサイドの3分の1、2分の1 ルールなどに起因する廃棄ロスを削減するため、メーカーと小売りサイドが協力し、食品の特性によっては賞味期限を年月日表示から年月表示に変更するなどの工夫がなされてきた。しかしこの英国での取り組み事例から、消費者へのアプローチ方法も含め更なる工夫の余地がありそうだ。