低炭素酪農に向けた世界の行動
カーボンニュートラル、ネットゼロ、ゼロエミッションといった言葉を聞く機会が増えてきた。また温室効果ガス(GHG)排出量削減に向けたローカーボンやカーボンオフセットという用語も聞く。2019年に世界食糧農業機関(FAO)が発表した報告書「低炭素畜産に向けた実践的な5つのアクション」では、畜産の低炭素(ローカーボン)化に向けた具体的な行動が提案されている。また、この報告書では畜産物の環境負荷の現状について、FAOの世界畜産環境評価モデル(GLEAM)による地球全体のライフサイクルアセスメント(LCA)の結果を紹介している。今年秋以降に開催される国連フードシステムサミットと第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)に先立って、「ネットゼロ・低炭素酪農への道筋」の取り組みがグローバル・デーリー・プラットフォーム(GDP)、FAO、国際酪農連盟(IDF)の協力で立ち上げられる。