世界の食料貿易の立ち直りは早い
FAO「食料アウトルック」、2021年の生乳生産量を1.6%増加、乳製品貿易量を2.6%増加と予測
国連食糧農業機関(FAO)は、世界の農産物需給などの概況を見通す「食料アウトルック(Food Outlook)」報告書を毎年2回公表している。6月10日に公表された最新号では、2021年の世界の生乳生産量は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行が一部の主要生産国での生産量を低下させる影響の可能性があるにもかかわらず、安定したペースで増加すると予測している。乳製品の世界貿易は2021年に増加すると予測し、中国をはじめとするアジアに輸入増加が集中するとしている。報告書のうち乳・乳製品の市場動向及びニュースリリースの概要を以下に紹介する。