牛乳乳製品は高齢者施設入居者の骨折を抑制する
オーストラリアの新しい臨床試験で明らかに
昨年10月21日、オーストラリアのメルボルン大学を中心とする研究チームが高齢者介護施設の入居者を対象として実施した臨床試験で明らかになった牛乳乳製品の抗骨折効果に関する論文を発表した。この研究発表の意義について、オーストラリアの酪農乳業団体であるデーリー・オーストラリアを始め、国際酪農連盟などの組織がニュースリリースを行った。日本の新聞各紙などもこの研究結果を相次いで報道したことから、目にされた方も多いのではと思う。この研究では、具体的には牛乳乳製品のどのような摂取量や摂取方法によって抗骨折効果が確認できたのだろうか。本稿では、ニュースリリースで各組織が伝えた内容に加え、論文の内容についても詳しく紹介したい。