国際酪農連盟(IDF)カーボンフットプリント世界標準の意義
ライフサイクルアセスメント(LCA)・アクションチームへのインタビュー
国際酪農連盟(IDF)は、酪農乳業のライフサイクルアセスメント(LCA)の手引書の最新版である「酪農乳業セクターのための IDFカーボンフットプリント世界標準」を9月に発表した。LCAとは、原料の調達から、生産、流通、消費、廃棄、リサイクルに至るまでの、製品やサービスのライフサイクルの全体あるいは特定の段階の環境負荷を定量的に算定する環境影響評価の方法のことである。今回の手引書は、2010年の初版、2015年の改訂版に続く第3版である。10月に入ってIDF公式ウェブサイトのブログに、「ライフサイクル分析とLCAモニタリングに関するアクションチーム(※IDFの常設委員会で酪農乳業界の各課題の解決に関する活動を行う専門家チームのこと)へのインタビュー」と題した記事が紹介された。インタビューでは今回の最新版の目的や意義について、国連気候変動枠組条約第27回締約国会議(COP27)やグローバル・デーリー・プラットフォーム(GDP)が立ち上げた「酪農乳業ネットゼロへの道筋」の取り組みとの関連性を含め、アクションチームのメンバーらが説明している。このブログの内容を紹介する。