英国酪農乳業現地調査報告書

2016年10月に行った調査の報告書を掲載しました。

英国酪農乳業現地調査報告書

調査日:平成28年10月10日(月) - 13日(木)

目次
1.はじめに
一般社団法人Jミルク 専務理事 前田 浩史

2.調査の趣旨と概要

3.主の調査テーマ

4.調査の日程

5.調査の行程

6.報告① Dairy UK
一般社団法人 日本乳業協会 常務理事 本郷 秀毅
東京大学大学院 経済学研究科 准教授 矢坂 雅充

7.報告② AHDB Dairy
全国農業協同組合連合会 酪農部 乳製品第一課 課長 山田 博之
名古屋大学大学院 生命農学研究科 准教授 竹下 広宣

8.報告③ Tesco Dairy Centre of Excellence
雪印メグミルク株式会社 常務取締役執行役員酪農部長 小板橋 正人
森永乳業株式会社 執行役員酪農部長 東倉 健人

9. 報告④ 牧場調査
株式会社明治 執行役員酪農部長 木島 俊行
全国酪農業協同組合連合会 購買部 酪農生産指導室 課長 丹戸 靖

10.報告⑤ 市場調査
一般社団法人 Jミルク 総務グループ兼広報グループ 鈴木 浩子

11.英国における酪農乳業の現状と課題(我が国への含意)

12.おわりに
一般社団法人Jミルク 専務理事 前田 浩史

13.英国関係者及び調査団

英国酪農乳業現地調査報告書 一括ダウンロード

調査日:平成28年10月9日 - 13日

調査別ダウンロードはこちらからご覧ください。

1.報告① Dairy UK

英国の乳業団体であるDairy UKにて、ミルク・マーケティング・ボード(MMB)の解体過程に関連して、その背景・結果・現在からみた評価について調査した。合わせて、英国の小売提携契約(Retailer Aligned Contract)についても英国最大手の小売業者であるTESCOの例を参考に話を伺った。

2.報告② AHDB Dairy

AHDB DairyはAHDB(農業・園芸開発委員会)の酪農部門の一つで、英国生産者団体DairyCoの後続組織。英国の酪農乳業の構造や牛乳乳製品の取引の現状、牛乳乳製品における一般生活者の食生活の動向について調査した。また、生産者組織からみたMMB解体後の評価についても意見を伺った。

3.報告③ Tesco Dairy Centre of Excellence

リバプール大学とTESCOが協働して設立した酪農研究所を訪問。TESCOと小売提携契約を交わした酪農家グループ(Tesco Sustainable Dairy Group)について、契約内容や評価制度、生産コストや乳価等を調査した。合わせてMMB解体との関係についても調査した。

4.報告④ 牧場調査

英国の一国で西部に位置するウェールズにおいて、経営スタイルの異なる2つの牧場を視察した。放牧・季節繁殖を行い、加工向けの生乳販売を行う牧場と、放牧と舎飼で飲用向けに生乳を販売する牧場それぞれの、経営の特徴や飼養・繁殖管理、収支や今後の経営戦略について調査した。

5.報告⑤ 市場調査

5つのスーパーマーケットを視察し、英国の小売業界全体の特徴や生産者団体が制定したレッドトラクター表示制度等について調査した。また、飲用牛乳においてはPB商品の比率が85%であることから、調査店舗の価格比較も行った。

参考資料

英国の生乳流通の現状と課題
「平成28年度 酪農乳業の国際比較研究会」プレゼン資料より