オーストラリアにおけるカーボンニュートラル牛乳の製造販売事例
クイーンズランド州のマレニー・デーリー社ステークホルダー・マネージャーに聞く
オーストラリアの自然派スーパーマーケット「ハリスファーム」には、商品ラベルに「カーボンニュートラル」の認証のある牛乳が並んでいる。クイーンズランド州ブリスベンから約100キロ北上した小さな町であるマレニー(Maleny)を拠点とする乳業会社「マレニー・デーリー(Maleny Dairies)」が生産する牛乳だ。同社は、約80人を直接・間接雇用する中規模の乳業会社で、クイーンズランド州で最初にカーボンニュートラル(温室効果ガスの排出量と吸収量が均衡している状態)を達成している。「カーボンニュートラル」の認証ステッカーは、オーストラリア連邦政府が主導する気候変動対策活動「クライメート・アクティブ」プログラムで認証を受けた証明だ。同認証は、「Climate Active Carbon Neutral Standard」の基準で政府によって行われる。環境を重視しながらの乳処理加工や販売について、マレニー・デーリー社ステークホルダー・マネージャーのタンヤ・アリソン氏に聞いた。