現在の主な課題はインフレ下での牛乳乳製品の内需回復(2023/7/19)
欧州委員会「牛乳乳製品市場観測サイト」2023年6月会合報告より

現在の主な課題はインフレ下での牛乳乳製品の内需回復

欧州委員会「牛乳乳製品市場観測サイト」2023年6月会合報告より

欧州委員会が開設している「牛乳乳製品市場観測サイト(Milk Market Observatory = MMO)」の経済委員会6月会合がビデオ会議方式で開かれた。同会合の報告書では、EUの近況として、①生乳生産量は昨年9月以降増加を続けていること、②庭先(牧場出荷)乳価は 2023年に入り下落傾向あること、③乳製品価格は安定し、乳製品の在庫水準は増加中であること、④食品インフレは高止まりしていることなどを報告している。また、世界の近況として、主要乳製品輸出国・地域では、2023年に入り生乳生産が増加していることも報告している。資材やエネルギー等の投入コストは最近低下したものの、依然として高い水準のままであり、もし天候不順と乳価の下落が継続すれば、生乳生産を増産させることへの動機が弱まる可能性があると指摘している。現在の主な課題は、インフレの状況下で乳製品の内需を回復させることであるとしている。以下に報告書の要約を紹介する。(読みやすさを考慮し、Jミルクで小見出しなどを補った。)

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