オーストラリア酪農乳業界の「持続可能性枠組み」とは?
業界団体の幹部に取り組みの現状や成果を聞く
オーストラリアの酪農乳業界には、持続可能性を高めるための共通の取り組みを規定する「持続可能性枠組み(サステナビリティ・フレームワーク)」が存在する。酪農家も乳業メーカーも含めた業界全体 を対象とするその枠組みは、酪農乳業界の「あるべき姿」を目標とし、環境保護だけでなく、生産性や競争力、品質、職場環境、動物福祉などあらゆる分野でターゲット(達成目標)を設定し、その進捗が常に報 告される。オーストラリアの酪農乳業界の「成績表」とも言えるこの仕組みについて、業界団体デーリー・オーストラリアの幹部で持続可能性に関する統括担当、酪農場担当、乳業担当、貿易・戦略担当の4人に 座談会形式で話を聞いた。