2023~2024年のインドの酪農生産と牛乳乳製品市場(2024/3/13)
米国農務省GAINレポートを中心に

2023~2024年のインドの酪農生産と牛乳乳製品市場

米国農務省GAINレポートを中心に

インドは世界最大の酪農生産国かつ牛乳乳製品消費国である。特に近年の経済成長や人口増加にともない、牛乳乳製品の需要が急速に増加しており、国際市場に与える潜在的な影響力は大きくなっている。
米国農務省(USDA)の海外農務局(FAS)が、GAIN(国際農業情報ネットワーク)データベースの情報を元に2023年10月に発表したレポートによると、インドの生乳生産量は、この10年間増加を続けてきた。ニューデリーにあるFAS現地支局は、生乳生産量の増加は中期的に続くことを予測しているものの、質の高い飼料や高泌乳牛の頭数の不足などにより、潜在的な可能性を十分に発揮できていないとしている。2024年(1~12月)の生乳生産量を2億1270万トン(前年比3%増)、乳製品では脱脂粉乳を80万トン(同4%増)、バター(ギーなどを含む)を690万トン(同2%増)と予測している。生産量のほとんどが 国内で消費される状況は当分続くとみられ、2024年度の消費量を、液状(飲用)乳9000万トン(前年比3%増)、脱脂粉乳70万トン(同1%増)、バター約690万トン(同2%増)と予測している。本稿では、このレポートの内容を中心に紹介する。

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