2024年の世界の生乳生産量を1.4%増、乳製品貿易量を0.8%増と予測(2024/7/10)
FAO「食料アウトルック」2024年6月号より

2024年の世界の生乳生産量を1.4%増、乳製品貿易量を0.8%増と予測

FAO「食料アウトルック」2024年6月号より

国連食糧農業機関(FAO)は、世界の農産物需給などの概況を見通す「食料アウトルック(Food Outlook)」報告書を毎年2回公表している。6月13日に公表された最新報告では、2024年の世界の生乳生産量を、前年比1.4%増の約9億7900万トンと予測している。生乳生産量の増加は、効率的で乳量 の多い大規模酪農場の増加や、インド、中国を中心にアジアでの乳牛頭数が増加していることによる。一方、世界の乳製品貿易量は、米国、新興国、および日本などでの需要回復により、2024年には前年比0.8%増の約8530万トン(生乳換算)に達すると予測している。中国の乳製品輸入は、主に国内生産の増加を反映してわずかに減少すると予測している。
主な食料生産の2024~2025年の見通しは良好であるものの、異常気象、地政学的緊張の高まり、急激な政策変更などの要因が、世界の微妙な需給バランスや価格、世界の食料安全保障に影響を及ぼす可能性があるとしている。
以下では、報告書の中から、乳・乳製品の市場動向とニュースリリースの概要を紹介する。

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