世界の生乳生産量は個体乳量の増加に支えられて年率1.6%で増加(2024/8/7)
FAOとOECDが「農業アウトルック2024-2033」をリリース

世界の生乳生産量は個体乳量の増加に支えられて年率1.6%で増加

FAOとOECDが「農業アウトルック2024-2033」をリリース

経済協力開発機構(OECD)と国連食糧農業機関(FAO)は、7月2日に年次報告書「農業アウトルック(Agricultural Outlook)」を発表し、近年、世界の農産物市場は新興経済国が牽引役となり、今後10年間も同じ傾向は続くが、インド、東南アジア、サハラ以南アフリカの存在感が高まり中国の存在感が低まるなど、人口動態変化や新たな経済的発展に連動した地域移行が起こることを予想した。一方、技術格差、利用可能な生産資源の制約、自然気候条件などが、国や地域による農業生産性の格差の主な要因になり続けるとしている。報告書の第7章は、2024~2033年の世界の牛乳乳製品市場の展開と中期予測を説明し、世界の生乳生産量が主に個体乳量の増加に支えられて、今後10年間にわたり年率1.6%で増加すると予測している。本稿では、第7章「酪農乳業および乳製品」の中から、第1節「予測の要点」及び第3節「市場予測」の「生産」に関する項を仮訳として紹介する。なお、理解しやすさへの配慮から一部を編集している。

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