注目を集めるフランスの酪農乳業
ワールドデーリーサミット2024の開催国フランスを紹介するIDFウェビナーから
国際酪農連盟(IDF)は、今年のワールドデーリーサミットを開催するフランスの酪農乳業を紹介するためのウェビナーを5月に開催した。その模様は、IDFのYouTubeチャンネルでも公開されている。ウェビナーの講演では、フランス全国酪農経済センター(CNIEL)・経済見通し部長のブノワ・ルワイエ氏が、フランスの酪農乳業の直近の情況について、「生乳生産量は、牛は減少しているが羊や山羊では増加していること」、「付加価値製品では原産地呼称保護(PDO)の乳製品は好調であるが、有機の牛乳乳製品は安価な選択肢の増加やインフレの影響もあり低調であること」、「乳業会社ではフランスを本拠とする企業が世界的に事業を展開していること」、「家庭消費では飲用牛乳やヨーグルトよりもチーズ、クリームやバターが堅調であること」、と共にCNIELを始めとする酪農乳業の専門職業間連合組織(酪農家及び乳業者らによる協働組織・ミルクサプライチェーンの業際組織)の役割や業界全体として直面している課題などをわかりやすく紹介した。本稿では、ウェビナーの講演内容を中心に、関連情報も取り上げる。