2021年11月30日開催
Jミルクは2021年11月30日、
「日本の『持続可能で健康な食』を考える」をテーマにウェビナーを開催しました。
「東京栄養サミット2021」を前に、改めて「日本(人)にとって持続可能で健康な食」について、行政関係者や研究者、学生などの方々に考えてもらう場を提供するのが目的です。
食の持続可能性、なかんずく温室効果ガス排出削減など環境負荷の面から食料システムを問い直す機運が、世界的に急速に高まったことが背景にあります。むろん、環境負荷を減らすことは重要な課題であり、酪農乳業界としても取り組みを急がなければなりません。ただ、こうした面が強調されれば、ともすれば、食料システムの根本的な部分である「健康・栄養」という面が隠れがちになります。実際に近年は、主に環境という側面から植物性食品への注目が高まっています。
しかし、「環境と健康・栄養」、あるいは「動物性食品と植物性食品」は、それぞれトレードオフ(両立不可)の関係にあるのでしょうか。私たちは、「『栄養不良の二重負荷』、生活習慣病を含む非感染性疾患の予防、地球温暖化対策など、世界的な課題の解決に貢献できるヒントが、いまの日本の食生活にあるのではないか」と考えました。そして、牛乳や乳製品はその中で大事な役割を果たしているはずだ、とも考えています。
ウェビナーでは、医学、栄養学、食料安全保障、乳研究、食品ロス問題などの専門家から、示唆に富むさまざまな指摘がありました。パネルディスカッションでは「動物性食品と植物性食品のどちらかが良く、他方は悪いといった二元論ではなく、双方のバランスが大事だ」という指摘もありました。このレポートは、ウェビナーでの課題提起や議論を要約したものです。
食の持続可能性、なかんずく温室効果ガス排出削減など環境負荷の面から食料システムを問い直す機運が、世界的に急速に高まったことが背景にあります。むろん、環境負荷を減らすことは重要な課題であり、酪農乳業界としても取り組みを急がなければなりません。ただ、こうした面が強調されれば、ともすれば、食料システムの根本的な部分である「健康・栄養」という面が隠れがちになります。実際に近年は、主に環境という側面から植物性食品への注目が高まっています。
しかし、「環境と健康・栄養」、あるいは「動物性食品と植物性食品」は、それぞれトレードオフ(両立不可)の関係にあるのでしょうか。私たちは、「『栄養不良の二重負荷』、生活習慣病を含む非感染性疾患の予防、地球温暖化対策など、世界的な課題の解決に貢献できるヒントが、いまの日本の食生活にあるのではないか」と考えました。そして、牛乳や乳製品はその中で大事な役割を果たしているはずだ、とも考えています。
ウェビナーでは、医学、栄養学、食料安全保障、乳研究、食品ロス問題などの専門家から、示唆に富むさまざまな指摘がありました。パネルディスカッションでは「動物性食品と植物性食品のどちらかが良く、他方は悪いといった二元論ではなく、双方のバランスが大事だ」という指摘もありました。このレポートは、ウェビナーでの課題提起や議論を要約したものです。
contents
01-世界の食料安全保障と日本への課題
日比 絵里子 国連食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所 所長
02-科学的エビデンスに基づいた食事と健康 ~コホート研究からの方向を中心に~
澤田 典絵 国立がん研究センター がん対策研究所 コホート研究部 室長
03-持続可能な栄養と牛乳乳製品に求められる役割とは ~栄養学的観点より解説~
中村 丁次 神奈川県立保健福祉大学 学長
04-持続可能な栄養と牛乳乳製品に求められる役割とは ~牛乳乳製品の最新研究より解説~
齋藤 忠夫 東北大学大学院 農学研究科 名誉教授(農学博士)
05-パネルディスカッション
<モデレーター>食品ロス問題ジャーナリスト 井出 留美氏
<パネリスト>日比 絵里子氏・澤田 典絵氏・中村 丁次氏・齋藤 忠夫氏
日比 絵里子 国連食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所 所長
02-科学的エビデンスに基づいた食事と健康 ~コホート研究からの方向を中心に~
澤田 典絵 国立がん研究センター がん対策研究所 コホート研究部 室長
03-持続可能な栄養と牛乳乳製品に求められる役割とは ~栄養学的観点より解説~
中村 丁次 神奈川県立保健福祉大学 学長
04-持続可能な栄養と牛乳乳製品に求められる役割とは ~牛乳乳製品の最新研究より解説~
齋藤 忠夫 東北大学大学院 農学研究科 名誉教授(農学博士)
05-パネルディスカッション
<モデレーター>食品ロス問題ジャーナリスト 井出 留美氏
<パネリスト>日比 絵里子氏・澤田 典絵氏・中村 丁次氏・齋藤 忠夫氏