【目次】文献・論文ピックアップ
酪農乳業政策・経済 (p7-p12)
1.日本を救う農地の畜産的利用 -TPP と日本畜産の進路-
本畜産に関する幅広い分析を通じて、「農地の畜産的利用」が日本畜産のグローバル化への有効な対応策であることを示す。
農林統計出版、2014 年9 月、全213 頁
2.酪農経営における飼養管理意識に関する分析 -徳島県の牛群検定農家を対象に-
分析対象酪農家は、生産性の向上による所得確保ではなく、生産コストを削減する方向での所得確保を重要視。
農林業問題研究、48(4)、2013 年3 月、29-39
3.稲発酵粗飼料(イネWCS)の広域流通におけるシステムのモデル化と流通組織の機能 -宮城県農業公社を事例として-
宮城県農業公社は、コントラクターとストックヤードおよびバッファ部門を構成要素とした広域流通組織として機能。
農村経済研究、32(2)、2014 年8 月、55-60
4.国産生乳の供給不足を受けた乳業メーカーへの原料乳分配方法の変化
生乳生産量の減少を受けて乳業メーカーへの原料乳分配方法が変更され、需要に見合った原料乳調達が困難になってきている。
農業市場研究、22(4)、2014 年3 月、34-46
5.パラレリズムに基づく輸出規律確保の貿易効果 -脱脂粉乳を事例として-
脱脂粉乳貿易は、EU の輸出補助金とニュージーランドおよびカナダの輸出国家貿易企業により歪曲されてきたが、パラレリズムに基づく輸出規律確保により是正可能である。
農業経済研究、84(3)、2012 年12 月、157-171
本畜産に関する幅広い分析を通じて、「農地の畜産的利用」が日本畜産のグローバル化への有効な対応策であることを示す。
農林統計出版、2014 年9 月、全213 頁
2.酪農経営における飼養管理意識に関する分析 -徳島県の牛群検定農家を対象に-
分析対象酪農家は、生産性の向上による所得確保ではなく、生産コストを削減する方向での所得確保を重要視。
農林業問題研究、48(4)、2013 年3 月、29-39
3.稲発酵粗飼料(イネWCS)の広域流通におけるシステムのモデル化と流通組織の機能 -宮城県農業公社を事例として-
宮城県農業公社は、コントラクターとストックヤードおよびバッファ部門を構成要素とした広域流通組織として機能。
農村経済研究、32(2)、2014 年8 月、55-60
4.国産生乳の供給不足を受けた乳業メーカーへの原料乳分配方法の変化
生乳生産量の減少を受けて乳業メーカーへの原料乳分配方法が変更され、需要に見合った原料乳調達が困難になってきている。
農業市場研究、22(4)、2014 年3 月、34-46
5.パラレリズムに基づく輸出規律確保の貿易効果 -脱脂粉乳を事例として-
脱脂粉乳貿易は、EU の輸出補助金とニュージーランドおよびカナダの輸出国家貿易企業により歪曲されてきたが、パラレリズムに基づく輸出規律確保により是正可能である。
農業経済研究、84(3)、2012 年12 月、157-171
酪農乳業の産業史 (p13-p19
1.牛乳宅配業が牛乳飲用習慣の形成に及ぼす影響要因の国際比較研究
日英の文献調査とアンケート調査により、牛乳販売店を通した牛乳・乳飲料の流通ルートの特徴と今後存続するための提言を行った。
平成24 年度乳の社会文化学術研究 研究報告書、2014 年3 月、1-35
2.日本の学校給食における牛乳利用の歴史的評価
第二次世界大戦後の日本の学校給食における牛乳利用の普及過程を文献調査により、また、現状をアンケート調査により明らかにした。
平成24 年度乳の社会文化学術研究 研究報告書、2014 年3 月、112-175
3.日本練乳製造業の経営史的研究 -安房地域を中心として-
明治大正期の千葉県安房地域における練乳製造業の企業勃興と盛衰を、企業の具体名をあげて明らかにした。
平成25 年度乳の社会文化学術研究 研究報告書、2014 年9 月、31-55
4.明治期の東京に於ける牛乳事業の発展と経過の考察
明治期の東京での酪農業・搾乳業・牛乳配達業の勃興から発展、業種の分化を示した。
平成25 年度乳の社会文化学術研究・研究報告書、2014 年9 月、56-78
5.東京集乳圏 -その拡大・空間構造・諸相-
明治初期から1970 年代にかけての東京への牛乳移入を文献調査・現地調査などから明らかにした。特に大正から昭和にかけての流通ルート拡大を詳細にあとづけている。
斉藤功 古今書院、1989 年、全259 頁
日英の文献調査とアンケート調査により、牛乳販売店を通した牛乳・乳飲料の流通ルートの特徴と今後存続するための提言を行った。
平成24 年度乳の社会文化学術研究 研究報告書、2014 年3 月、1-35
2.日本の学校給食における牛乳利用の歴史的評価
第二次世界大戦後の日本の学校給食における牛乳利用の普及過程を文献調査により、また、現状をアンケート調査により明らかにした。
平成24 年度乳の社会文化学術研究 研究報告書、2014 年3 月、112-175
3.日本練乳製造業の経営史的研究 -安房地域を中心として-
明治大正期の千葉県安房地域における練乳製造業の企業勃興と盛衰を、企業の具体名をあげて明らかにした。
平成25 年度乳の社会文化学術研究 研究報告書、2014 年9 月、31-55
4.明治期の東京に於ける牛乳事業の発展と経過の考察
明治期の東京での酪農業・搾乳業・牛乳配達業の勃興から発展、業種の分化を示した。
平成25 年度乳の社会文化学術研究・研究報告書、2014 年9 月、56-78
5.東京集乳圏 -その拡大・空間構造・諸相-
明治初期から1970 年代にかけての東京への牛乳移入を文献調査・現地調査などから明らかにした。特に大正から昭和にかけての流通ルート拡大を詳細にあとづけている。
斉藤功 古今書院、1989 年、全259 頁
酪農乳業の技術史 (p20-p23)
1.近代日本におけるチーズ製造に関する歴史的原点 「独逸農事圖解・(第拾六)牧牛利用説」について
「牧牛利用説」は「独逸農事圖説」に記載されており、ヨーロッパにおけるチーズ・バターの製造法について記した、わが国で最も古い翻訳図説と思われる。
新説チーズ科学.㈱食品資材研究会.1989 年9 月.15-22
2.チーズ製造機器の特性とシステム
チーズが単に製造地域とその周辺のみで消費される時代から、国際的に流通する食品に成長してくると、製造方法を機械化・システム化することが労働力の節減のみならず、安定した品質で、大量に提供する観点から紹介する。
新説チーズ科学.㈱食品資材研究会.1989 年9 月.299-311
3.20 世紀 乳加工技術史
19 世紀後半、日本における乳製品製造は、煉乳→粉乳→バター→チーズという順序で歩んできた。西洋ではチーズ→バターから始まり、煉乳、粉乳へと続き、日本の発展順序と異なる。
㈱幸書房.2001 年10 月.全215 頁.
4.牛乳瓶のキャップ表示に関する史的変遷
食品の中でも牛乳は、明治、大正時代より乳幼児を始め病床での栄養源として求める患者のために必要不可欠とされてきた。牛乳に関しては一般食品と異なり、製造、表示などについて、特別な法律規制があることから、牛乳瓶の包装と表示の歴史について調査し、取り纏めた。
酪農乳業史研究4 号.2010 年9 月.40-43(解説)
5.煉乳産業の始まり-明治グループの千葉県での歴史を中心に
産業として成長を始めた練乳(煉乳)事業の進展状況を、企業経営として本格化させた明治グループの房州(千葉県)での歴史を、特に大正末期から昭和初期にかけての転換期を中心にまとめた。
酪農乳業史研究7 号.2013 年2 月.16-19
「牧牛利用説」は「独逸農事圖説」に記載されており、ヨーロッパにおけるチーズ・バターの製造法について記した、わが国で最も古い翻訳図説と思われる。
新説チーズ科学.㈱食品資材研究会.1989 年9 月.15-22
2.チーズ製造機器の特性とシステム
チーズが単に製造地域とその周辺のみで消費される時代から、国際的に流通する食品に成長してくると、製造方法を機械化・システム化することが労働力の節減のみならず、安定した品質で、大量に提供する観点から紹介する。
新説チーズ科学.㈱食品資材研究会.1989 年9 月.299-311
3.20 世紀 乳加工技術史
19 世紀後半、日本における乳製品製造は、煉乳→粉乳→バター→チーズという順序で歩んできた。西洋ではチーズ→バターから始まり、煉乳、粉乳へと続き、日本の発展順序と異なる。
㈱幸書房.2001 年10 月.全215 頁.
4.牛乳瓶のキャップ表示に関する史的変遷
食品の中でも牛乳は、明治、大正時代より乳幼児を始め病床での栄養源として求める患者のために必要不可欠とされてきた。牛乳に関しては一般食品と異なり、製造、表示などについて、特別な法律規制があることから、牛乳瓶の包装と表示の歴史について調査し、取り纏めた。
酪農乳業史研究4 号.2010 年9 月.40-43(解説)
5.煉乳産業の始まり-明治グループの千葉県での歴史を中心に
産業として成長を始めた練乳(煉乳)事業の進展状況を、企業経営として本格化させた明治グループの房州(千葉県)での歴史を、特に大正末期から昭和初期にかけての転換期を中心にまとめた。
酪農乳業史研究7 号.2013 年2 月.16-19
牛乳乳製品のマーケティング (p24-p30)
1.大型容器以外を考える:牛乳パッケージに対する消費者態度の調査
本論では、北アイルランドの牛乳の消費量は減少を受けて、対応策を調査している。現在の対応では消費者の視点が欠けている。ここの牛乳には、特定の強いブランドがなく、広告やプロモーションも十分とは言い難い。市場調査をすると牛乳市場の活性化に向けて、牛乳のパッケージデザインが重要であった。というのは魅力的なパッケージを構築することが消費者のニーズに合致し、酪農産業全体のマーケティング意識を高めることにつながるからである。
British Food Journal, 2013. 115(6), 899-912.
2.合衆国の消費者が牛乳生産プロセスに求めるのはどんな特徴(属性)かを理解する
オーガニック牛乳の販売増加量は2000 年から2005 年の間で毎年25%以上伸びている。しかしながら、その小売価格が通常の牛乳の倍ぐらいのため、2008 年時点で3%以下であり、いまだにその割合は低い。本論では、オーガニック牛乳に対する消費者の潜在的なニーズに対応すべく、「rbST フリー」、「ローカルファーム産」、「アメリカ農務省の保証付き」といったラベルでどの程度消費者がそれに価格を余計に支払う意思があるかを調査している。
Journal of Agricultural and Resource Economics, 2011, 36(2), 326-342.
3.牛乳・乳製品におけるカテゴリー・マーケティングのインパクトを測定する
本論では、乳業メーカーと酪農家の広告&非広告のマーケティング行動が明らかに牛乳の消費向上に役立っているということが測定結果より明らかにされる。そして非広告系のマーケティング活動よりも牛乳カテゴリーの広告活動の方がより多くの利益を生むことが計算の結果、統計的に有意とされた。
NICPRE: National Institute for Commodity Promotion Research & Evaluation, 2010, NICPRE00-01,R.B. 2010-01,1-36.
4.『白いヤツ?』:スコットランドにおける有名人を使った牛乳マーケティング・キャンペーンに関する消費者評価の研究
本論では、スコットランドにおける牛乳広告に対する消費者の態度と評価を検討している。また広告キャンペーンとしては、著名人を活用し、牛乳を飲んだときに付く「口ヒゲ」の画像を用いた広告(口ヒゲ広告)であり、広告効果の検討を行ったものである。
Nutrition & Food Science, 2008, 38(2), 164-174.
5.牛乳カテゴリーへの広告支出の最適メディア配分:ニューヨーク州のケース
本論では、ニューヨーク州において、牛乳の各広告媒体への支出効果を最大化するモデルがパネルデータから推定される。パネルデータには、1987 年から2002 年までの期間におけるテレビ、ラジオ、屋外広告、プリント広告の4つの媒体の投資額と、小売業の牛乳需要が含まれており、これらパネルデータから、各広告媒体の広告弾力性が検討されている。
Agricultural and Resource Economics Review, 2007, 36(2), 253-266.
本論では、北アイルランドの牛乳の消費量は減少を受けて、対応策を調査している。現在の対応では消費者の視点が欠けている。ここの牛乳には、特定の強いブランドがなく、広告やプロモーションも十分とは言い難い。市場調査をすると牛乳市場の活性化に向けて、牛乳のパッケージデザインが重要であった。というのは魅力的なパッケージを構築することが消費者のニーズに合致し、酪農産業全体のマーケティング意識を高めることにつながるからである。
British Food Journal, 2013. 115(6), 899-912.
2.合衆国の消費者が牛乳生産プロセスに求めるのはどんな特徴(属性)かを理解する
オーガニック牛乳の販売増加量は2000 年から2005 年の間で毎年25%以上伸びている。しかしながら、その小売価格が通常の牛乳の倍ぐらいのため、2008 年時点で3%以下であり、いまだにその割合は低い。本論では、オーガニック牛乳に対する消費者の潜在的なニーズに対応すべく、「rbST フリー」、「ローカルファーム産」、「アメリカ農務省の保証付き」といったラベルでどの程度消費者がそれに価格を余計に支払う意思があるかを調査している。
Journal of Agricultural and Resource Economics, 2011, 36(2), 326-342.
3.牛乳・乳製品におけるカテゴリー・マーケティングのインパクトを測定する
本論では、乳業メーカーと酪農家の広告&非広告のマーケティング行動が明らかに牛乳の消費向上に役立っているということが測定結果より明らかにされる。そして非広告系のマーケティング活動よりも牛乳カテゴリーの広告活動の方がより多くの利益を生むことが計算の結果、統計的に有意とされた。
NICPRE: National Institute for Commodity Promotion Research & Evaluation, 2010, NICPRE00-01,R.B. 2010-01,1-36.
4.『白いヤツ?』:スコットランドにおける有名人を使った牛乳マーケティング・キャンペーンに関する消費者評価の研究
本論では、スコットランドにおける牛乳広告に対する消費者の態度と評価を検討している。また広告キャンペーンとしては、著名人を活用し、牛乳を飲んだときに付く「口ヒゲ」の画像を用いた広告(口ヒゲ広告)であり、広告効果の検討を行ったものである。
Nutrition & Food Science, 2008, 38(2), 164-174.
5.牛乳カテゴリーへの広告支出の最適メディア配分:ニューヨーク州のケース
本論では、ニューヨーク州において、牛乳の各広告媒体への支出効果を最大化するモデルがパネルデータから推定される。パネルデータには、1987 年から2002 年までの期間におけるテレビ、ラジオ、屋外広告、プリント広告の4つの媒体の投資額と、小売業の牛乳需要が含まれており、これらパネルデータから、各広告媒体の広告弾力性が検討されている。
Agricultural and Resource Economics Review, 2007, 36(2), 253-266.
乳に関する食文化 (p31-p37)
1.ユーラシア乳文化論
ユーラシア大陸各地の乳加工技術と乳利用の実態を、フィールドワーク(現地調査)・文献調査の両面から詳細に調査し、その乳加工体系を明らかにしようとした研究書である。
岩波書店, 2013 年3 月, 全485 頁.
2.日本の学校給食と牛乳利用の現状と課題
小学生の保護者及び学校給食の経験者である短期大学生を対象に、学校給食と牛乳利用の摂取状況・意識の実態調査を行い、食育及び食文化の視点からそれぞれの現状・課題を明らかにすることを目指した論考である。
(一社)日本家政学会食文化研究部会編『会誌 食文化研究』, 2014 年11 月,第10 号, 1-12.
3.シュガーとスノーから:アイスクリームの歴史
Of Sugar and Snow:A History of Ice Cream Making
カリフォルニア大学出版企画「カリフォルニア食文化研究シリーズ」の一巻。アイスクリームの社会史としても参考になるべき良書である。
University of California Press, 2009 年, 全281 頁.
4.ミルクの世界史
Milk:A Local and Global History
ヒンズー教の天地創造神話「乳海撹拌」に始まり、20 世紀のミルク産業の展開に至るまでの壮大なミルクのドラマを紐解く好著である。
Yale University Press, 2011 年, 全351 頁.
5.ミルク色の残像 東京の牧場展 〔‘90・特別展図録〕
豊島区立郷土資料館で催された特別展図録(会期 1990.8.16~10.14)。東京の牧場史の掘り起こしとその記録化のあり方を再考する資料である。
豊島区立郷土資料館, 1990 年8 月, 全88 頁.
ユーラシア大陸各地の乳加工技術と乳利用の実態を、フィールドワーク(現地調査)・文献調査の両面から詳細に調査し、その乳加工体系を明らかにしようとした研究書である。
岩波書店, 2013 年3 月, 全485 頁.
2.日本の学校給食と牛乳利用の現状と課題
小学生の保護者及び学校給食の経験者である短期大学生を対象に、学校給食と牛乳利用の摂取状況・意識の実態調査を行い、食育及び食文化の視点からそれぞれの現状・課題を明らかにすることを目指した論考である。
(一社)日本家政学会食文化研究部会編『会誌 食文化研究』, 2014 年11 月,第10 号, 1-12.
3.シュガーとスノーから:アイスクリームの歴史
Of Sugar and Snow:A History of Ice Cream Making
カリフォルニア大学出版企画「カリフォルニア食文化研究シリーズ」の一巻。アイスクリームの社会史としても参考になるべき良書である。
University of California Press, 2009 年, 全281 頁.
4.ミルクの世界史
Milk:A Local and Global History
ヒンズー教の天地創造神話「乳海撹拌」に始まり、20 世紀のミルク産業の展開に至るまでの壮大なミルクのドラマを紐解く好著である。
Yale University Press, 2011 年, 全351 頁.
5.ミルク色の残像 東京の牧場展 〔‘90・特別展図録〕
豊島区立郷土資料館で催された特別展図録(会期 1990.8.16~10.14)。東京の牧場史の掘り起こしとその記録化のあり方を再考する資料である。
豊島区立郷土資料館, 1990 年8 月, 全88 頁.