Jミルクにおいて2021年10月及び2022年1月に実施した調査結果です。
Jミルクでは、
①わが国における牛乳乳製品の価値向上を推進し、戦略の構築と改善を行うための基本情報を得ること
②Jミルクのマーケティング関連事業の効果検証の基礎とすること
を目的に、2012年度から「牛乳乳製品に関する食生活動向調査」を継続して実施しています。
新型コロナウイルス感染症のパンデミックから徐々に回復しつつある社会や経済にあって、わが国においても取り組 みが本格化してきているSDGs(持続可能な開発目標)に対する生活者の意識や行動を把握することは、酪農乳業界 にとっても、今後の産業の発展を考える上で非常に重要な要素であります。本報告では、Jミルクが毎年実施している 牛乳乳製品に関する2回の食生活動向調査の実施を通して、生活者における意識動向の検討を行いました。
また、新型コロナウイルス感染の影響により、業務用需要を中心とした牛乳消費の低迷が続いているなか、飲用需要 が減り、学校が冬休みに入る年末年始に、乳製品などに加工しきれない生乳が発生する可能性があるといった生乳廃棄 問題が、2021年の師走から世間を騒がせました。そこで、牛乳消費拡大に向けての基礎データを取得することを目 的として、生活者に対して生乳廃棄問題に対する追加の意識調査を実施し、この問題における生活者の認識や牛乳乳製 品の消費行動への影響についても検討を行いました。
本調査報告書は、毎年実施している牛乳乳製品に関する2回の食生活動向調査の結果と生乳廃棄問題に関する追加調 査の結果とを要約したものです。これらの調査結果の詳細については、業界関係者及び研究者に対して広く公開してま いりますので、是非、ご活用ください。
調査手法
インターネットを活用した、消費者パネルに対するアンケート調査
◆調査時期
➢ 牛乳乳製品に関する食生活動向調査(一次調査): 2021年10月29日(金)~ 10月31日(日)
➢ 牛乳乳製品に関する食生活動向調査(二次調査): 2022年1月27日(木)~ 1月30日(日)
➢ 年末年始の生乳廃棄問題に関する意識調査(追加調査): 2022年1月26日(水)~ 1月30日(日)
◆対象属性
全国の15歳~70歳代の男性・女性
◆サンプル数
➢ 牛乳乳製品に関する食生活動向調査(一次調査): 11,500
➢ 牛乳乳製品に関する食生活動向調査(二次調査): 600
➢ 年末年始の生乳廃棄問題に関する意識調査(追加調査): 5,000
◆割付
➢ 牛乳乳製品に関する食生活動向調査(一次調査): 2020年国勢調査の人口構成データなどを参考に性別、年代別、地域別で割付。
➢ 牛乳乳製品に関する食生活動向調査(二次調査): 牛乳利用の増減×植物性食品利用の増減の各分類(一次調査結果に基づく)から、 性別、年代別で割付。
➢ 年末年始の生乳廃棄問題に関する意識調査(追加調査): 2020年国勢調査の人口構成データなどを参考に、性別、年代別、地域別で割付。
◆牛乳類の定義
牛乳類は、成分無調整牛乳、成分調整牛乳、低脂肪乳、無脂肪乳、加工乳、機能強化乳飲料などの白物の牛乳類を示し、コーヒーやフルーツ等が入った乳 飲料は含まない。
報告内容
- 牛乳類の購入
- 牛乳類の飲用・利用
- 牛乳のおいしさの認知、乳和食・記念日の認知、牛乳乳製品の話題の接触
- 牛乳とその他の食品との消費変化
- SDGs・エシカル(倫理的)消費に対する生活者意識
- 生活者における酪農乳業への期待
- 若年層(10代後半)と牛乳との関わり合い
- 生乳廃棄問題に関する意識
【参考】新型コロナウイルス感染症禍における牛乳・乳製品の消費動向