日本初! 食育小説「元気くん一家のミラクル ミルク ライフ」の第3回です。
第三話は前回に続き、牧場体験のお話です。実際に牛に触れてみた元気君と愛ちゃん、どんなことがわかったでしょう。
牧場でカウボーイ体験の巻(後編)
エサやり・・・牛の胃は4つ!
「牛は4つ持っているものが、全部で3つあります。今、目で見てわかるのが足、そして牛乳が出てくるところ、乳首が4つ見えますね。そして体の中、胃が4つもあります。」(※1)
エサを見せてくれた。ニオイを嗅ぐと酸っぱいニオイがした。
「これはサイレージという、人間の食べ物でいうと漬物です。あげてみましょう。」
「これはサイレージという、人間の食べ物でいうと漬物です。あげてみましょう。」
恐る恐る口のところに近づけた。美味しそうに食べるなぁ。いっぱい食べて美味しい牛乳を出してね。
口の中を見せてもらった。上の前歯がなかった。歯茎が硬くなっていて、すりつぶして食べるんだそうだ。
■元気くん、愛ちゃん こんにちは!
乳搾り
「では、実際に搾ってみましょう。隣の建物、ミルクパーラーに移動します。乳牛の乳首にミルカーという機械をつけて朝と夕方の2回搾りますが、皆は手で搾ってみましょう。飲むことはできないので、少しだけ搾って次の人に代わります。乳首に手を当てて優しく親指から小指に向けて握っていくと出てきますよ。」
愛の次に僕の番が回ってきた。
「わあ、温かいよー。」と言ったら、
「人間の体温より少し高い温度です。ミルカーで搾ったら、すぐにタンクに入れて冷やします。終わった人から、手を洗いましょうね。」
「わあ、温かいよー。」と言ったら、
「人間の体温より少し高い温度です。ミルカーで搾ったら、すぐにタンクに入れて冷やします。終わった人から、手を洗いましょうね。」
子牛にミルクをあげる
牛舎に戻って、生まれたばかりの子牛に大きな哺乳瓶でミルクをあげた。
グビグビと力強く吸って飲んで、とっても可愛かった。
2年であんなに大きくなるなんて驚きだ。
グビグビと力強く吸って飲んで、とっても可愛かった。
2年であんなに大きくなるなんて驚きだ。
■子牛に哺乳
排泄物は堆肥に
乳牛たちがいっぱいエサを食べるから、排泄物の量もものすごかった。
野菜などを作るための堆肥を作る施設も見学した。
できあがった堆肥は黒くしっとりしていて、いいニオイがした。
できあがった堆肥は黒くしっとりしていて、いいニオイがした。
乳牛に会えて「牛乳をありがとう。」って思った。
牛乳は飲めなかったけど、牧場の牛乳で作ったというアイスクリームを皆で食べた。
牛乳は飲めなかったけど、牧場の牛乳で作ったというアイスクリームを皆で食べた。
牛乳はタンクローリーで工場に運ばれて、殺菌や検査をして僕たちのところに届くと教えてもらった。
いつか工場にも行ってみたいな。
いつか工場にも行ってみたいな。
牧場に来て、もっともっと牛や牛乳のことが知りたくなった。
今度はお父さんやおばあちゃんも一緒にまた来ようとお母さんと愛と約束した。
今度はお父さんやおばあちゃんも一緒にまた来ようとお母さんと愛と約束した。
管理栄養士のお母さんから
(※1)牛の4つの胃
牛の4つの胃と反芻(はんすう)の様子を動画で見ることができます。PCにダウンロードしてからご覧ください。
参考資料 牛の飼料や病気の治療などについて
次のページで詳しく解説しています。
牧場における安全・安心 (PDFファイル) ※元のページ:2004酪農と乳業の基礎知識
●「生乳の安全性」
●搾乳
●生乳の保管
●生産現場から工場までの輸送
●乳牛と健康管理と維持
●環境対策と環境美化
●「生乳の安全性」
●搾乳
●生乳の保管
●生産現場から工場までの輸送
●乳牛と健康管理と維持
●環境対策と環境美化
管理栄養士・消費生活アドバイザー・フードコーディネーター 加藤明子
牛乳・乳製品の相談業務を平成6年より担当し、食育授業、料理講習会、勉強会等で講師を務めている。近年は小中学校における食育授業、学校栄養職員、教諭、PTA等の研修や講習会、大学での授業、フードコーディネーター養成講座の講師など、東京、埼玉、千葉、神奈川を中心に活動している。
牛乳・乳製品の相談業務を平成6年より担当し、食育授業、料理講習会、勉強会等で講師を務めている。近年は小中学校における食育授業、学校栄養職員、教諭、PTA等の研修や講習会、大学での授業、フードコーディネーター養成講座の講師など、東京、埼玉、千葉、神奈川を中心に活動している。