第四話 冬だからこそ牛乳の巻

元気くん一家のミラクルミルクライフ

日本初! 食育小説「元気くん一家のミラクル ミルク ライフ」の第4回です。

寒い冬には何と言ってもお鍋が美味しい!なべに入れても大活躍の牛乳です。冬ならではの牛乳の楽しみ方をご紹介します。

冬だからこそ牛乳の巻

寒い夜の定番

今日は北風が強く吹いて、友達と遊んでたら、体が冷え切った。
家に帰ったら、おばあちゃんがお風呂を沸かしておいてくれたので、ゆっくりと温まった。妹の愛は風邪気味で、家でおとなしく過ごしていた。牧場に出かけてから、牛が大好きになって、お気に入りの牛の絵本を見ていた。
「元ちゃんも、一緒に見よう。」 
牛乳やチーズの絵のページを見ていたら、お腹がすいてきた。
あ~、キッチンからいい匂い、今日の晩ご飯は何だろう。
「ご飯できたわよー。」
とお母さんの声。テーブルの上にコンロがセットしてあってお鍋が乗っている。イスに座って、中をのぞいたら、真っ白なスープの中に鶏肉と野菜がいっぱいだ。
「これ、何鍋?」
「飛鳥鍋って言うのよ。シチューにしようかと思ったけど、おばあちゃんは和食の方が好きだから、一緒に作ったの。」
おばあちゃんもニコニコ笑ってる。
「さあ食べましょ。」
玄関でドアが開く音がした。お父さんも間に合ってよかった。

牛乳を使う飛鳥鍋

湯気が立ち上る具材と汁を小鉢によそってくれた。「いただきます。熱っ。」
うーん、最高!長ネギや白菜がトロトロだ。人参も美味しい。ちょっと苦手なシイタケ・・・大好きな牛乳と一緒だと大丈夫だ。
愛は猫舌だから、まだフーフーやっていて食べられなくって笑っちゃった。
やっと鶏肉をパクッ、「美味しい。今まで食べたことない味だね。」
おばあちゃんが
「白味噌が入ってるんだよ。」
と教えてくれた。
汁だけ飲んでみた。お味噌と牛乳って合うんだね。
「なんで飛鳥鍋っていうの?」
「牛乳を使ったお鍋のこと。大昔、飛鳥時代に奈良県の飛鳥に都があったの。唐、今の中国からお坊さんが来てヤギの乳で作ったのが最初だと言われているわ。今は飛鳥地方の郷土料理、名物なの。」
「僕、いつか行ってみたいな。」
「行けるといいわね。飛鳥鍋は食べなかったけど、お母さんは中学校の修学旅行で行ったわ。」

焼酎+牛乳=ミル酎

お父さんが
「グツグツ煮て牛乳の栄養は壊れないのかい?」 と聞いた。
「牛乳には熱に弱いビタミンCが少ないの。だから、このようにお料理に使っても、温めて飲んでも、栄養は変わらないわ。」と栄養士のお母さんが答えると、
「そりゃ、うれしいね。」とおばあちゃん。
「お代わり。」愛と同時に叫んだ。
お父さんは美味しそうに焼酎の水割りを飲んでる。
「そういえば、この前、会社の人に焼酎の牛乳割りがあるって教えてもらったよ。ミル酎と言うんだそうだ。居酒屋にあって美味しかったって。今度やってみよう。」
「お父さん、美味しいからって飲み過ぎないよう気をつけてくださいね。」
お酒とも合うなんて、牛乳はすごいな。

お鍋の締めにはチーズを加えて

「さぁ、具がなくなったから、締めにしましょう。材料持って来るわ。」
お母さんが席を立って、用意してあったご飯と刻んだニラ、卵、そしてピザ用チーズを持ってきた。
「うどんも合うんだけど、残りご飯があったから、おじやにするわね。」 
鶏肉や野菜で美味しくなった汁にご飯を加え、ニラを入れてすぐに溶き卵とチーズを乗せて、フタをした。
愛が「ニラ、苦手。お腹いっぱいだから、いいや。」と言い出した。
フタを開けると、緑と黄色でキレイだ。
「どう?和風のお鍋だったのが、リゾットみたいでしょ?」
「本当だ。チーズで大変身だね。」おばあちゃんが「私はちょこっと、お醤油足すよ。」お父さんが愛に「一口でいいから食べてご覧。」と勧めた。お、食べてるぞ。そうか、ニラの味が牛乳とチーズで食べやすくなってるんだ。身体も温まって、栄養摂ったから、きっと風邪も早く治るよね。

管理栄養士のお母さんから

牛乳は熱に弱いビタミンCがもともと少ない

熱に弱い栄養はビタミンCですが、牛乳に含まれる量は少ないのです。
牛乳に含まれるカルシウム、たんぱく質、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2などの栄養は、加熱してもほとんど変わりません。
また、砂糖やコーヒー、ココアを混ぜても、牛乳の栄養は変わりません。
好みの味で、美味しく飲みましょう。  
管理栄養士・消費生活アドバイザー・フードコーディネーター 加藤明子
牛乳・乳製品の相談業務を平成6年より担当し、食育授業、料理講習会、勉強会等で講師を務めている。近年は小中学校における食育授業、学校栄養職員、教諭、PTA等の研修や講習会、大学での授業、フードコーディネーター養成講座の講師など、東京、埼玉、千葉、神奈川を中心に活動している。

ミルクレシピのご紹介

なべ物
ミルクが大活躍の鍋料理です。