日本初! 食育小説「元気くん一家のミラクル ミルク ライフ」の第16回です。
前回に続いて乳牛についてのお話です。乳牛は人が食べられないものをエサにして、乳を出してくれます。さて、どんなエサを食べているのでしょう。
第十六話 もっと知りたい乳牛のこと!(後篇)
休日のお昼すぎ、家族全員でゆったりティータイム。
楽しくイチゴ+ミルクの仲間たち
「なんか、お腹すいた~!」と愛ちゃん。
「あら、じゃイチゴあるわよ。」
「わーい、イチゴパーティーしようよ。」元気くんの提案で、準備することに。
「そうだ、昨日おばあちゃんにもらったカステラも使いましょう!」
バニラのアイスクリームと、ヨーグルト、クリームチーズを用意しました。
「お父さんは牛乳がいいな。」ということで、牛乳も。
カステラは2センチ角くらいに切りました。
「カステラを牛乳に浸して食べるの、子どもの頃、好きだったよ。」お父さんが言うと、「風邪引くとホットミルクにカステラをねだられたネ。」おばあちゃんも懐かしそう。
ガラスの小鉢に思い思いに盛り付け。愛ちゃんは欲張って、全部盛り付け。
「どれが合うか試すの。クリームチーズが濃くて美味しい。」
「じゃ、マネしよう。でも僕はアイスクリームが好きだな。」
「おばあちゃん、抹茶があるけど、かける?」「いいね~!」
「わ、お父さん、スプーンでイチゴつぶしてる?」
「そうさ、イチゴミルクにするんだよ!砂糖もちょっと入れるとうまいぞ。」
「あら、じゃイチゴあるわよ。」
「わーい、イチゴパーティーしようよ。」元気くんの提案で、準備することに。
「そうだ、昨日おばあちゃんにもらったカステラも使いましょう!」
バニラのアイスクリームと、ヨーグルト、クリームチーズを用意しました。
「お父さんは牛乳がいいな。」ということで、牛乳も。
カステラは2センチ角くらいに切りました。
「カステラを牛乳に浸して食べるの、子どもの頃、好きだったよ。」お父さんが言うと、「風邪引くとホットミルクにカステラをねだられたネ。」おばあちゃんも懐かしそう。
ガラスの小鉢に思い思いに盛り付け。愛ちゃんは欲張って、全部盛り付け。
「どれが合うか試すの。クリームチーズが濃くて美味しい。」
「じゃ、マネしよう。でも僕はアイスクリームが好きだな。」
「おばあちゃん、抹茶があるけど、かける?」「いいね~!」
「わ、お父さん、スプーンでイチゴつぶしてる?」
「そうさ、イチゴミルクにするんだよ!砂糖もちょっと入れるとうまいぞ。」
乳牛のご飯は
「牛さんは草を食べるんだよね。牛乳と合うけどイチゴは食べないかな?」
「愛は面白いこと言うね。」とおばあちゃんと元気くんは笑いました。
「イチゴはあげないかな。私達、ヒトが食べちゃうからね。」
「北海道と関東、食べるエサは一緒なの?」今度は元気くん。
「基本的にはね。粗飼料、草のことネ。北海道や高原などでは春~秋の間、放牧して青草を食べさせる飼い方もあるわ。干し草や、サイレージという草を発酵させた、そう、お漬物のようなエサをやることが多いの。自分で畑で飼料を作っている酪農家さんもいるし、日本の国土は狭いから畑はなくて海外から輸入したエサを中心に与える飼い方もあるの。」
「他にもあげるの?」
「濃厚飼料という、穀物、トウモロコシや大豆なども組み合わせてあげるの。最近はエコフィードというんだけど、工場から出たビールかすや豆腐を作った後のおから、しょうゆやみりんのかす、酒粕、野菜や果物を加工して残ったものなどもエサにしているの。」
「僕たちが食べられないものを食べてくれるんだね。」
「使わなくなった田んぼを利用して、飼料米、エサ用のお米も作られているわ。」
「いろいろなエサがあるんだね。」
「それからTMR(ティーエムアール)※、混合飼料といわれる粗飼料と濃厚飼料を混ぜたエサ、そしてそれを発酵させた発酵TMRというエサもあって、作るための施設、TMRセンターも作られているわ。」
「美味しい牛乳を作るためにエサもいろいろ工夫して組み合わせたり、研究をするんだろうな。」とお父さん。
「人間のお母さんも食べ物で母乳の味が変わるというから、牛もそういうことがあるのかしら?」とおばあちゃん。
「ハーブとかネギやニンニクのようなニオイの強いものを食べると牛乳の味に出てしまうと聞いたことがあるわ。」
「ヒトも牛も生き物だもんね。野菜や果物も味はいつも同じじゃないよね。」と元気くん。テーブルに置かれた牛乳を見ながら、それぞれ皆、牛や酪農家さんのことを考えているようです。
「愛は面白いこと言うね。」とおばあちゃんと元気くんは笑いました。
「イチゴはあげないかな。私達、ヒトが食べちゃうからね。」
「北海道と関東、食べるエサは一緒なの?」今度は元気くん。
「基本的にはね。粗飼料、草のことネ。北海道や高原などでは春~秋の間、放牧して青草を食べさせる飼い方もあるわ。干し草や、サイレージという草を発酵させた、そう、お漬物のようなエサをやることが多いの。自分で畑で飼料を作っている酪農家さんもいるし、日本の国土は狭いから畑はなくて海外から輸入したエサを中心に与える飼い方もあるの。」
「他にもあげるの?」
「濃厚飼料という、穀物、トウモロコシや大豆なども組み合わせてあげるの。最近はエコフィードというんだけど、工場から出たビールかすや豆腐を作った後のおから、しょうゆやみりんのかす、酒粕、野菜や果物を加工して残ったものなどもエサにしているの。」
「僕たちが食べられないものを食べてくれるんだね。」
「使わなくなった田んぼを利用して、飼料米、エサ用のお米も作られているわ。」
「いろいろなエサがあるんだね。」
「それからTMR(ティーエムアール)※、混合飼料といわれる粗飼料と濃厚飼料を混ぜたエサ、そしてそれを発酵させた発酵TMRというエサもあって、作るための施設、TMRセンターも作られているわ。」
「美味しい牛乳を作るためにエサもいろいろ工夫して組み合わせたり、研究をするんだろうな。」とお父さん。
「人間のお母さんも食べ物で母乳の味が変わるというから、牛もそういうことがあるのかしら?」とおばあちゃん。
「ハーブとかネギやニンニクのようなニオイの強いものを食べると牛乳の味に出てしまうと聞いたことがあるわ。」
「ヒトも牛も生き物だもんね。野菜や果物も味はいつも同じじゃないよね。」と元気くん。テーブルに置かれた牛乳を見ながら、それぞれ皆、牛や酪農家さんのことを考えているようです。
いろいろな酪農家さんがいる
「北海道と都府県では、1軒あたりの乳牛の数は北海道の方が多いの。全国的に酪農家の数が減ってきていて、その分、飼っている乳牛の頭数は増えているのよ。」
「なんで減るの?」愛ちゃんの素朴な疑問です。
「う~ん、他の農業もそうだけど、だんだん年を取るとお仕事が大変になったり、後を引き継いでくれる人がいなかったりするからかな。酪農家になりたい若い人たちもいるけど簡単ではないし。」
「大きな牧場もあるんでしょう?テレビで見たよ。ロボットがいる牧場。」
「北海道の他、栃木や熊本などには会社組織で牛を数百頭~数千頭飼っている、メガファーム、ギガファームと呼ばれる牧場が増えているの。子牛にミルクをあげる哺乳ロボットや、搾乳する場所に牛が入るとエサがもらえて自動的に搾乳をするロボットが使われるようになってきているわ。」
「ロボット見たいな。」愛ちゃんはどんなロボットを想像しているのでしょう。
「そうね、いつか見られるといいわね。家族で頑張っている酪農家さんもまだまだ沢山いるし、北海道から沖縄まで、離島にも酪農家さんはいるのよ。」
「いろいろな酪農家さんが頑張ってくれていて、いろいろな牛乳が作られるとうれしいね。こらからも、いっぱい牛乳を飲むぞ~!」
パチパチパチ・・・皆が拍手をしたので「私も!」と愛ちゃんも宣言しました。
「なんで減るの?」愛ちゃんの素朴な疑問です。
「う~ん、他の農業もそうだけど、だんだん年を取るとお仕事が大変になったり、後を引き継いでくれる人がいなかったりするからかな。酪農家になりたい若い人たちもいるけど簡単ではないし。」
「大きな牧場もあるんでしょう?テレビで見たよ。ロボットがいる牧場。」
「北海道の他、栃木や熊本などには会社組織で牛を数百頭~数千頭飼っている、メガファーム、ギガファームと呼ばれる牧場が増えているの。子牛にミルクをあげる哺乳ロボットや、搾乳する場所に牛が入るとエサがもらえて自動的に搾乳をするロボットが使われるようになってきているわ。」
「ロボット見たいな。」愛ちゃんはどんなロボットを想像しているのでしょう。
「そうね、いつか見られるといいわね。家族で頑張っている酪農家さんもまだまだ沢山いるし、北海道から沖縄まで、離島にも酪農家さんはいるのよ。」
「いろいろな酪農家さんが頑張ってくれていて、いろいろな牛乳が作られるとうれしいね。こらからも、いっぱい牛乳を飲むぞ~!」
パチパチパチ・・・皆が拍手をしたので「私も!」と愛ちゃんも宣言しました。
管理栄養士のお母さんから
参考リンクをご覧ください
■酪農家戸数、乳牛頭数などの統計データはこちらに掲載されています。
Jミルク データベース(2)酪農家戸数・乳用牛頭数
Jミルク データベース(2)酪農家戸数・乳用牛頭数
■ミルクの情報がひと目でわかります。
ミルクランド北海道「ミルク まなぶ」ミルペディア(ミルクランド北海道のサイトへ)
ミルクランド北海道「ミルク まなぶ」ミルペディア(ミルクランド北海道のサイトへ)
※TMR:Total Mixed Ration についてはこちらで詳しく解説しています。
牛乳乳製品の知識 コラム01 近年注目されているTMRとは?
牛乳乳製品の知識 コラム01 近年注目されているTMRとは?
管理栄養士・消費生活アドバイザー・フードコーディネーター 加藤明子
牛乳・乳製品の相談業務を平成6年より担当し、食育授業、料理講習会、勉強会等で講師を務めている。近年は小中学校における食育授業、学校栄養職員、教諭、PTA等の研修や講習会、大学での授業、フードコーディネーター養成講座の講師など、東京、埼玉、千葉、神奈川を中心に活動している。