日本初! 食育小説「元気くん一家のミラクル ミルク ライフ」の第15回です。
今回と次回は乳牛についてのお話です。牛乳は毎日飲んでいても、乳を出してくれる牛のことは、あまり知らないという人が多いかもしれません。
第十五話 もっと知りたい乳牛のこと!(前篇)
春休み、元気くんと愛ちゃんは2人でお家にいます。
2人でおやつ作り
「元ちゃん、おばあちゃんが出かける前にくれたの。紅茶味のマシュマロだって。」
「この前、テレビでマシュマロと牛乳でプリンが作れるってやってたよ。紅茶味ならミルクティーの味のプリンができるかもね。」
「美味しそう!手伝ってくれる?分量、わかるかな?」
「ネットで調べてみよう。いろいろ出てるな。マシュマロ80gに牛乳200mlっていうのが作りやすそう。」
ガラスの大きめのボウルにマシュマロを量って入れて、レンジ600wで1分半加熱します。ゴムべらでかき混ぜて、かたまりが残っていたら20秒かけます。
「この前、テレビでマシュマロと牛乳でプリンが作れるってやってたよ。紅茶味ならミルクティーの味のプリンができるかもね。」
「美味しそう!手伝ってくれる?分量、わかるかな?」
「ネットで調べてみよう。いろいろ出てるな。マシュマロ80gに牛乳200mlっていうのが作りやすそう。」
ガラスの大きめのボウルにマシュマロを量って入れて、レンジ600wで1分半加熱します。ゴムべらでかき混ぜて、かたまりが残っていたら20秒かけます。
元気くんが気を付けてレンジから取り出し、ボウルを押さえ、愛ちゃんが牛乳を少しずつ加えて混ぜていきます。
全部混ざったら、濡らしたガラスのカップ4つにお玉で入れました。冷蔵庫で固まるのを待ちます。
「スゴイ、簡単だったね。ちゃんと固まるかなぁ。」と愛ちゃんは心配そう。
「お母さんが帰ってくるころにはできるよ、きっと」
全部混ざったら、濡らしたガラスのカップ4つにお玉で入れました。冷蔵庫で固まるのを待ちます。
「スゴイ、簡単だったね。ちゃんと固まるかなぁ。」と愛ちゃんは心配そう。
「お母さんが帰ってくるころにはできるよ、きっと」
日本にいる乳牛の種類
「どう?おばあちゃん、お母さん、美味しい?」愛ちゃんが聞くと
「おばあちゃんがあげたマシュマロでいつもの牛乳が変身したネ。優しいミルクティーの味がするよ。」
「そうね、お母さんにはちょっと甘いかな。でも上の方がフワフワのムースみたいでビックリ。」
「本当に固まったね。よかった~!」元気くんも実は心配だったみたいです。
「この前のジャージーの牛乳で作ったら、もっと美味しくできるかな?」
「そうね、スーパーにはジャージーのプリンが売ってたわね。」
「他にも日本に違う種類の牛がいるの?」と元気くん。
「ええ、いるけど数はとても少ないの。見たことのある白黒のホルスタインが99%なの。乳脂肪の多いジャージーの他にも、ガーンジー、ブラウンスイス、エアシャーという品種の牛もいるわ。」
「いつか飲んでみたいな!品種で味が違うのかな?」
「気になるね!」
「他の品種はホルスタインに比べると乳量は少ないけど、たんぱく質も多いから、牧場やチーズ工房でチーズを作るために飼われていることもあるの。」
「また牛に会いに牧場に行きたいな。チーズも食べてみたい。」
「どうしてホルスタインが多いんだろう?」と元気くん。
「世界でも一番多いそうよ。年間で7,000 - 8,000kgくらいの乳を出すの。中には20,000kgを超えるスーパーカウというスゴイ牛もいるの。ホルスタインが多いのは、乳量が多いことが大きな理由だけど、性格も穏やかと聞いているわ。」
「おばあちゃんがあげたマシュマロでいつもの牛乳が変身したネ。優しいミルクティーの味がするよ。」
「そうね、お母さんにはちょっと甘いかな。でも上の方がフワフワのムースみたいでビックリ。」
「本当に固まったね。よかった~!」元気くんも実は心配だったみたいです。
「この前のジャージーの牛乳で作ったら、もっと美味しくできるかな?」
「そうね、スーパーにはジャージーのプリンが売ってたわね。」
「他にも日本に違う種類の牛がいるの?」と元気くん。
「ええ、いるけど数はとても少ないの。見たことのある白黒のホルスタインが99%なの。乳脂肪の多いジャージーの他にも、ガーンジー、ブラウンスイス、エアシャーという品種の牛もいるわ。」
「いつか飲んでみたいな!品種で味が違うのかな?」
「気になるね!」
「他の品種はホルスタインに比べると乳量は少ないけど、たんぱく質も多いから、牧場やチーズ工房でチーズを作るために飼われていることもあるの。」
「また牛に会いに牧場に行きたいな。チーズも食べてみたい。」
「どうしてホルスタインが多いんだろう?」と元気くん。
「世界でも一番多いそうよ。年間で7,000 - 8,000kgくらいの乳を出すの。中には20,000kgを超えるスーパーカウというスゴイ牛もいるの。ホルスタインが多いのは、乳量が多いことが大きな理由だけど、性格も穏やかと聞いているわ。」
乳牛のいる牧場はどこにあるの
「前に行った牧場は僕たちが住んでいる東京にあって驚いたよね。北海道とかにあると思っていたからさ。」
「牛から搾ったままの乳を生乳(せいにゅう)というのだけど、日本の生乳の生産量の半分以上を北海道で生産しているの。北海道に牧場が多いのは元気の言った通りよ。」
「いつか皆で北海道の牧場に行きたいな。この前スーパーにお母さんと行った時に北海道の牛乳があったよね。」と愛ちゃん。
「1位は北海道で2位は?」
「2位は栃木県、3位は群馬県、4位は九州の熊本県。5位が東北の岩手県、6位が千葉県。」
「わぁ、お母さん物知り!半分が関東なんだネ。」愛ちゃんと顔を見合わせて感心しています。
「消費地に近い、あ、ちょっと難しいね。いっぱい人が住んでいて必要とされるところに近い関東の県は酪農が盛んなの。そして北海道や、高原のある熊本県、岩手県は酪農に適している地域なのね。」
「おばあちゃんのお友達はいつも北海道の牛乳を飲んでいるって言ってたよ。」
「産地によって味が違うのかな?僕はどの牛乳も美味しいけど。」
「そうね。酪農家さんが頑張って元気な牛を育ててくれるから美味しい牛乳ができるのよ。」
「牛から搾ったままの乳を生乳(せいにゅう)というのだけど、日本の生乳の生産量の半分以上を北海道で生産しているの。北海道に牧場が多いのは元気の言った通りよ。」
「いつか皆で北海道の牧場に行きたいな。この前スーパーにお母さんと行った時に北海道の牛乳があったよね。」と愛ちゃん。
「1位は北海道で2位は?」
「2位は栃木県、3位は群馬県、4位は九州の熊本県。5位が東北の岩手県、6位が千葉県。」
「わぁ、お母さん物知り!半分が関東なんだネ。」愛ちゃんと顔を見合わせて感心しています。
「消費地に近い、あ、ちょっと難しいね。いっぱい人が住んでいて必要とされるところに近い関東の県は酪農が盛んなの。そして北海道や、高原のある熊本県、岩手県は酪農に適している地域なのね。」
「おばあちゃんのお友達はいつも北海道の牛乳を飲んでいるって言ってたよ。」
「産地によって味が違うのかな?僕はどの牛乳も美味しいけど。」
「そうね。酪農家さんが頑張って元気な牛を育ててくれるから美味しい牛乳ができるのよ。」
管理栄養士のお母さんから
参考リンクをご覧ください
■乳牛の種類 畜産ZOO鑑 http://zookan.lin.gr.jp/kototen/rakuno/r422.htm (中央畜産会のサイトへ)
管理栄養士・消費生活アドバイザー・フードコーディネーター 加藤明子
牛乳・乳製品の相談業務を平成6年より担当し、食育授業、料理講習会、勉強会等で講師を務めている。近年は小中学校における食育授業、学校栄養職員、教諭、PTA等の研修や講習会、大学での授業、フードコーディネーター養成講座の講師など、東京、埼玉、千葉、神奈川を中心に活動している。