J-MILK REPORT Vol.47「牛乳でスマイルプロジェクト」活動事例(アサヒ飲料株式会社・カルピス株式会社)
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アサヒ飲料株式会社
カルピス株式会社
乳調達部 プロデューサー 岡野 菜穂子 さん
——「牛乳でスマイルプロジェクト」に参加した経緯は。
岡野菜穂子さん(以下、岡野) 弊社は乳業者の一員として、牛乳・乳製品の需要創出や、酪農家さんと連携して新たな価値を生み出す″酪農共創″に取り組んでいます。こうした活動の一環として、プロジェクトへの参加を社内に諮るとともに、「カルピス®ブランド」製品を製造・販売するアサヒ飲料にも提案しました。
小山和将さん(以下、小山) カルピス®は国産生乳からうまれている製品なので、日本の酪農あってのブランドという思いがあります。社内でも年末年始の牛乳消費の厳しさが話題になっていたこともあり、ブランドとしても企業としても、社会の課題解決に貢献すべきとの考えから参加することにしました。
——プロジェクト参加後の具体的な活動をご紹介ください。メンバーが情報交換する交流会でも事例発表をされていますね。
小山 カルピス®ブランド製品のパッケージでプロジェクトのロゴマークを使っている他、「カルピス®は生乳うまれ」を訴求するポスター等の販促物にもロゴを入れて、国産の牛乳や乳原料の消費応援につなげています。
また今年6月1日の牛乳の日に「カルピス″水玉通信″」(公式Xアカウント)で、「牛乳とカルピス®でつくる牛乳プリン」のレシピを紹介したところ、大変多くの反響をいただきました。
岡野 プロジェクト交流会では、アサヒ飲料も含めたグループでの活動を報告しています。去年11月アサヒ飲料から期間限定発売した「カルピス®フルーツオ・レ」を例に、牛乳・乳製品の需要創出につながる製品づくりの事例を参加者の皆さんにご紹介しました。
——他社・団体との連携ではどのような事例がありますか。
小山 カルピス®ブランドと、JA全農様の商品ブランド「ニッポンエール」とのコラボで8月に発売した、「国産いちごラテ & カルピス®」のパッケージにも、プロジェクトのロゴを入れています。本商品には北海道産牛乳と栃木県産とちおとめを使用し、まろやかながらすっきりとした味わいに仕上げました。
岡野 弊社では九州生乳販連様からお声がけをいただいて、牛乳の消費応援と酪農理解促進を図るイベントを福岡(4月)、鹿児島(6月)、大分(11月)で開催しました。"カルピス®は生乳うまれ"のポスターを掲出し、栄養豊富でおいしい飲み方としてカルピス®の牛乳割りを提案。福岡では親子連れを中心とする約2000人の来場者にカルピス®をふるまいました。
——今後の取り組みについては。
岡野 弊社公式インスタグラムのフォロワー数は4万人以上で、SNSをきっかけに牛乳・乳製品やプロジェクトの情報に触れるお客様も多くいます。今年はクリスマスに合わせて、弊社が扱う市販用製品である「カルピス㈱特撰バター」を中心とした牛乳消費応援につながる情報発信を検討しています。
小山 カルピス®が国産生乳からうまれていることは、お客様には案外知られていないと思っています。製品の成り立ちをあらためてお伝えしていくとともに、カルピス®をより身近に感じていただける取り組みをしていきたいです。プロジェクトにはアサヒ飲料として参加しているので、プロジェクトの主旨をカルピス®ブランドだけでなく”全社ごと”として捉えて、今後もさまざまな活動を行っていきたいと考えています。
※ カルピス®(希釈用)は国産生乳から脂肪分を取り除いて製造しています。