J-MILK REPORT Vol.46「牛乳でスマイルプロジェクト」活動事例(岡山こばっしーランド)
酪農乳業の価値向上や牛乳・乳製品の消費拡大を目指して昨年6月にスタートした「牛乳でスマイルプロジェクト」。 参加メンバーのみなさんに、プロジェクトへの思いや期待、活動を通じて得られたものなどをお聞きしました。
01 岡山こばっしーランド(岡山県瀬戸内市)
酪農家 小橋 敏行 さん
——小橋さんはPodcast(ポッドキャスト)などで積極的に情報発信をされていますね。
私は東京での会社勤務などを経て、2017年に地元岡山へ戻り、両親が営んでいた牧場に就農しました。作業時の気分転換にラジオや音楽を聞きはじめ、そのうちポッドキャストを知り、自分も発信したいと思ったことが活動のきっかけです。
すきま時間に録音できて編集も不要なので負担感はありません。一人の酪農家の日常を、プライベートなことも含めて音声で毎日配信しています。文字ではなく声で届けるから聞き手の想像力も膨らみ、リアルだからこそ伝わる魅力があると考えました。
私が配信を開始したころから酪農情勢は厳しくなっていきましたが、現状を隠さず伝えることで、牛乳や酪農の価値を高めたいという気持ちで発信を続けています。
リスナーさんからは「教えてくれてありがとう、応援します」というコメントを多くいただきます。消費者の信頼を得る手段としても、声での発信は有効だと思っています。
すきま時間に録音できて編集も不要なので負担感はありません。一人の酪農家の日常を、プライベートなことも含めて音声で毎日配信しています。文字ではなく声で届けるから聞き手の想像力も膨らみ、リアルだからこそ伝わる魅力があると考えました。
私が配信を開始したころから酪農情勢は厳しくなっていきましたが、現状を隠さず伝えることで、牛乳や酪農の価値を高めたいという気持ちで発信を続けています。
リスナーさんからは「教えてくれてありがとう、応援します」というコメントを多くいただきます。消費者の信頼を得る手段としても、声での発信は有効だと思っています。
——「牛乳でスマイルプロジェクト」に参加した経緯と活動内容を。
ポッドキャストをきっかけに、富山県の酪農家・clover farmの青沼光さんと知り合い、コラボ配信をする仲になりました。
昨年10月には、農系ポッドキャスト「ベジフル大百科 The CROPS」に二人でゲスト出演。福岡県の農家が発信するネットラジオ番組「ノウカノタネ」の主要メンバーでもある久保田夕夏さんがパーソナリティをつとめる回でした。私たち酪農家の話を聞き、日本の酪農の危機を感じた久保田さんと3人で「牛乳でスマイルプロジェクト」を見つけて、活動を始めました。
飲用乳の不需要期である春休みとゴールデンウィークに、SNSで「ワイの推し酪を聞け 選手権」を企画しました。「酪農を今推さないでいつ推すんだ」という思いのもと、「#牛乳でスマイルプロジェクト」と「#推し酪」をつけて酪農の推しネタを投稿してもらうプレゼントキャンペーンです。賞品提供は、プロジェクトメンバーの酪農家、乳業メーカー、ユニフォームメーカー、写真家などにご協力いただきました。
「なぜ牛乳を飲んで酪農を支えないといけないのか?」「酪農家が減るとはどういうことか?」「酪農があるから得られるもの、守れるものは何か?」なども考慮した発信が広がることを願っています。
離農を考える酪農家が増えていると言われる今、酪農家を推す・応援する声が高まることで、仲間に踏みとどまってほしいという思いもあります。
なお、今年の牛乳月間は、目標を掲げて「牛乳で乾杯」するSNS投稿企画を実施します。
昨年10月には、農系ポッドキャスト「ベジフル大百科 The CROPS」に二人でゲスト出演。福岡県の農家が発信するネットラジオ番組「ノウカノタネ」の主要メンバーでもある久保田夕夏さんがパーソナリティをつとめる回でした。私たち酪農家の話を聞き、日本の酪農の危機を感じた久保田さんと3人で「牛乳でスマイルプロジェクト」を見つけて、活動を始めました。
飲用乳の不需要期である春休みとゴールデンウィークに、SNSで「ワイの推し酪を聞け 選手権」を企画しました。「酪農を今推さないでいつ推すんだ」という思いのもと、「#牛乳でスマイルプロジェクト」と「#推し酪」をつけて酪農の推しネタを投稿してもらうプレゼントキャンペーンです。賞品提供は、プロジェクトメンバーの酪農家、乳業メーカー、ユニフォームメーカー、写真家などにご協力いただきました。
「なぜ牛乳を飲んで酪農を支えないといけないのか?」「酪農家が減るとはどういうことか?」「酪農があるから得られるもの、守れるものは何か?」なども考慮した発信が広がることを願っています。
離農を考える酪農家が増えていると言われる今、酪農家を推す・応援する声が高まることで、仲間に踏みとどまってほしいという思いもあります。
なお、今年の牛乳月間は、目標を掲げて「牛乳で乾杯」するSNS投稿企画を実施します。
——プロジェクトへの期待とメッセージを。
生産者と行政、乳業メーカーや小売店、さらには消費者の間に存在する“見えない壁”を取り払ってくれる活動だと思っています。実際に「#牛乳でスマイルプロジェクト」のハッシュタグでつながった消費者も生産者もいます。
消費あっての生産ですし、その逆も同じです。生産者の都合で訴えたり、消費者の都合で安価を求めたりするだけでは物事は進みません。厳しい情勢だからこそ、消費者、流通、生産・製造が連携して、価値観を共有することが大切。そうした「一致団結」のシンボル的なプロジェクトになっていると思います。
消費あっての生産ですし、その逆も同じです。生産者の都合で訴えたり、消費者の都合で安価を求めたりするだけでは物事は進みません。厳しい情勢だからこそ、消費者、流通、生産・製造が連携して、価値観を共有することが大切。そうした「一致団結」のシンボル的なプロジェクトになっていると思います。