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J-MILK REPORT Vol.49「牛乳でスマイルプロジェクト」活動事例(淡路島牛乳株式会社)

“消費拡大”目指す独自の取り組みも ~「牛乳でスマイルプロジェクト」活動事例~
全国のさまざまな企業や団体が参画し、酪農乳業の価値向上や牛乳・乳製品の消費拡大に取り組む「牛乳でスマイルプロジェクト」。
今回も参加メンバーの皆さんに、具体的な活動内容とプロジェクトへの思いをお聞きしました。

07  淡路島牛乳株式会社

 販売部 次長 柏木かしわぎ 順二じゅんじ  さん

 販売部販売課販売企画係 稲山いなやま りょう  さん


——牛乳でスマイルプロジェクトに参加したきっかけは。

淡路島でもコロナ禍の時期には、牛乳不需要期の生乳需給の緩和が問題になりました。
私たちも消費拡大のために何かしなければという強い思いがあり、以前からプロジェクトには関心を持っていました。
販売促進で連携するカルビー株式会社さんのプロジェクト参加(2023年7月)も一つのきっかけとなり、弊社も2023年11月にメンバーに加わることにしました。 
  • 柏木順二さん(左)と稲山諒さん。
    「地域の方々に愛される乳業メーカーであり続けることが一番大切だと思っています」と話す。

——これまでの活動をご紹介ください。

2023年12月から今年2月にかけて、不需要期の牛乳消費の底上げと酪農家さんの応援を兼ねた取り組みとして、淡路島牧場と連携した体験企画を実施しました。牛乳パックの広告欄に掲載したクーポン券を5枚集めると、乳しぼり体験1名分が無料になるキャンペーンです。

体験は2月に行ったのですが、本来は閑散期にあたるこの時期に、5月の連休並みの来場者がありました。牛乳消費に加えて、親子一緒に乳しぼりを体験することで、地元酪農への理解醸成にもつながったと思います。お客さまからも大変好評で、「毎年やってほしい」という声を多くいただきました。また近畿・関西圏を中心に島外からの来場者も見られ、淡路島を訪れるきっかけづくりもできました。

6月1日の「牛乳の日」には、地元産品直売所で弊社の牛乳3種の飲み比べ試飲会を行いました。
お気に入りの牛乳に投票してもらったところ、一番人気は、モーツァルトの楽曲を聞かせてストレスの少ない環境で育てた牛の生乳を使った「モーツァルト牛乳」でした。私たちが自信を持って「おいしいです」とお伝えしてきた牛乳が実際に評価されたのはうれしかったですし、地元のお客さまにも弊社製品の新たな魅力を感じていただけたと思っています。

以上の二つは地元に根差した企画ですが、牛乳の消費拡大は特定の地域や企業だけが取り組むべきものではなく、全国的な活動と業界全体の活性化が必要です。
  • 6月1日「牛乳の日」に地元直売所で実施した、牛乳3種類を飲み比べてお気に入りの牛乳に投票する買い物客。
こうした課題意識の下、インフルエンサ—のミルクマイスター®高砂さんとの連携から生まれたのが、牛乳パックの広告欄を活用した「ご当地牛乳トレカ」です。9月から10月にかけて出荷したところ、すぐにトレーディングカード(トレカ)に興味のあるお客さまから問い合わせがあり、発信力の高さを実感しています。

弊社の地元の小学校では、牛乳トレカで実際に遊びながら、牛乳に関するさまざまな意見を自由に出し合う授業も行っています。こうした事例も参考に、トレカ企画に参加する地域乳業が増えていくことを期待しています。 

——今後の活動については。

牛乳トレカのような新しい切り口と全国的な広がりのある企画と、牧場や直売所で地元の方に牛乳に親しんでいただく機会、この両輪での展開を考えています。淡路島は「花とミルクの島」とも呼ばれるように酪農の歴史が長く、牧場と工場の距離が近いので鮮度・品質が高いのが特徴です。弊社の牛乳・乳製品を通して、淡路島の食の豊かさを地元のお客さまにあらためて感じていただきたいと思っています。
  • 牛乳パックの広告欄に掲載した淡路島牧場での乳しぼり体験クーポン券(左) 「ご当地牛乳トレカ」企画(右)

ダウンロードはこちら

淡路島牛乳のWebサイト
https://awajishima-milk.jp/