全脂肪乳製品の摂取量が多いと“うつ病”リスク低下(Vol.31 2023.3)

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全脂肪乳製品の摂取量が多いと“うつ病”リスク低下

飽和脂肪酸は、心疾患のリスクを上げるとの理由から、多くの国で飽和脂肪酸を多く含む乳製品ではなく、低脂肪乳製品の摂取を推奨していますが、最近の研究によると全脂肪乳製品の摂取は心疾患リスクに悪影響を及ぼさないことを示唆しています。一方、心疾患以外の疾患と全脂肪乳製品や低脂肪乳製品の摂取量との関連については、まだ明確になっていませんでした。そのような中、2022年の8月に European Journal of Nutrition で、乳製品の摂取量が多いフィンランド人を対象とした、全脂肪乳製品と低脂肪乳製品の摂取量と“うつ病”との関係について調査した論文が新たに発表されました。そこで、今回は、全脂肪乳製品の摂取量が多いとうつ病のリスクが抑えられることが明らかとなった本研究について紹介します。

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