牛乳乳製品の摂取量増加で「肥満」「高血圧」「2型糖尿病」の発症リスクが低下(Vol.36 2023.8)

ACADEMIC RESEARCH Up date -ミルクに関する国内外の最新研究-

ミルクに関する国内外の最新研究をリポートします

牛乳乳製品の摂取量増加で「肥満」「高血圧」「2型糖尿病」の発症リスクが低下

日々の食生活における乳製品の摂取が生活習慣病を予防し、健康維持・増進に貢献することを示すエビデンスは近年多くの研究で蓄積されてきました。しかし、健康効果をもたらす乳製品の種類や摂取量がどの程度なのかは、体系的な解析がなく、まだまだ情報も不十分です。そこで今回は、過体重または肥満、高血圧、2型糖尿病との関連を検証しているコホート研究を集め、牛乳乳製品の各種類別について、その摂取量と疾患リスクとの相関を推定し、2022年11月にAdvances in Nutritionで掲載された研究を紹介します。研究結果では、牛乳乳製品の摂取量を合計した総摂取量が増えるほど、肥満や高血圧、2型糖尿病の発症リスクは低下。また、種類別でみた場合、牛乳、ヨーグルトと全脂肪乳製品は過体重と肥満予防、牛乳と低脂肪乳製品が高血圧予防、ヨーグルトで2型糖尿病の予防と関係していることが明らかになりました。

こちらからダウンロードしてご覧ください

  • 全4ページ(PDF:1.0MB)

ACADEMIC RESEARCH Up Date 一覧ページはこちら