乳製品摂取量と消化管炎症の関連性についての米国での研究(Vol.42 2024.2)

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乳製品摂取量と消化管炎症の関連性についての米国での研究

乳製品は、世界中で毎日の食生活を支える重要な食品として位置づけられています。そればかりでなく、豊富な栄養素を含む乳製品には様々な健康効果が知られており、その一つに乳製品の摂取が全身性の炎症を低減するという研究結果も報告されています。その一方で、乳製品の摂取と消化管炎症との関連は十分に研究されておらず、なかには「乳製品が胃腸炎を悪化させるのではないか?」といった根拠のない情報に惑わされる人もいるようです。こうした中、米国に暮らす多民族からなる集団を対象に、乳製品の摂取量と消化管炎症のマーカーを調べ、その関係を解析した研究論文が Nutrients 誌に掲載されました。本研究によると、「米国の健康な成人では乳製品の摂取量と消化管炎症マーカーとの間に関連は見られない」ことが明らかになり、毎日の食生活を支える牛乳の安全性が改めて検証されました。

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