食品に含まれる「たんぱく質」の“質”から見た環境負荷の再検討①(Vol.15 2021.11)

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食品に含まれる「たんぱく質」の“質”から見た環境負荷の再検討①
~たんぱく質摂取量は必要量を満たしているか?~

たんぱく質は私たちの体の組織をつくる大切な栄養素であり、筋肉や臓器、細胞、免疫抗体、消化酵素などの材料になります。私たちにとって必要不可欠な栄養素であるため、個人および集団レベルでの食事性(食事由来)たんぱく質の十分な供給を確保することは、世界的な食料システムにおける栄養の安全保障を検討する上で重要です。今回は2021年の5月に Global Food Security に掲載された「集団のたんぱく質摂取量と食品の持続可能性指数:測定基準(指標)の重要性」について2回にわたって解説します。世界の国々の平均的なたんぱく質摂取量は健康上必要とされる量を満たしているかのように見えますが、食品たんぱく質(食品に含まれるたんぱく質)のアミノ酸組成や消化率と利用率を考慮すると、多くの国で必須アミノ酸の供給を満たしておらず、これは現在の食品に対する環境負荷の評価にも影響を及ぼします。

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