地域住民にどのように介入すれば乳製品摂取を増やすことができるのか?(Vol.17 2022.1)

ACADEMIC RESEARCH Up date -ミルクに関する国内外の最新研究-

ミルクに関する国内外の最新研究をリポートします

地域住民にどのように介入すれば乳製品摂取を増やすことができるのか?
~乳製品摂取を増やす住民への介入試験:システマティック レビュー~

乳製品は、あらゆる年代の人々にとって必要な栄養素を豊富に含み、生活習慣病、骨折、サルコペニアなど様々な疾患予防に重要な食品です。そのため、米国では乳製品を1日あたり3ポーション摂取することが推奨されています。しかし、アメリカ人は平均 1.5ポーション / 日しか食べていません。ちなみに日本人も令和元年の国民健康・栄養調査報告書によれば平均131g(牛乳換算)/ 日しか食べていません。そこで、地域住民にどのように介入すれば乳製品摂取が向上するのか、多くの研究が実施されています。今回、これら研究報告について、一定の要件を満たした研究についてシステマティックレビューを実施し、効果的な介入方法について検討した論文を紹介します。結果として、「複数の介入方法を組み合わせること」が有効であるということがわかりました。(Nikniaz Z. et al. Community-based interventions to increase dairy intake in healthy populations: a systematic review. Public Health Reviews 41: 18, 2020)

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