日本初! 食育小説「元気くん一家のミラクル ミルク ライフ」の第8回です。
みんなが大好きな、すき焼き。牛乳をつかった割り下なら、お家でプロの味に仕上がります!
第八話 和食と牛乳
ここのところ仕事が忙しくて毎日帰りが遅いお父さんから、「今日は早く帰れるよ」とお母さんにメールが来ました。
今日は寒いし、皆で食べられるお鍋にしようとスーパーに行ったら、牛肉が特売だったので、すき焼きに決定。
玄関のドアを開けたら、愛ちゃんが出迎えてくれました。
「いっぱい買ってきたねー。重たい。」キッチンまでいっしょに運びます。
「もうすぐお父さんも帰ってくるから、手伝って!」
元気くんも加わって、夕飯の準備が始まりました。
今日は寒いし、皆で食べられるお鍋にしようとスーパーに行ったら、牛肉が特売だったので、すき焼きに決定。
玄関のドアを開けたら、愛ちゃんが出迎えてくれました。
「いっぱい買ってきたねー。重たい。」キッチンまでいっしょに運びます。
「もうすぐお父さんも帰ってくるから、手伝って!」
元気くんも加わって、夕飯の準備が始まりました。
寒い夜はみんなですき焼き
お母さんと愛ちゃんは材料を切ったり、すき焼きの割り下を作ります。
おばあちゃんと元気くんはテーブルセッティング、コンロとすき焼き鍋を準備し、食器を並べます。
そこへ「ただいま~」とお父さんの声。
すき焼き鍋に牛脂を溶かし、斜めに切った太いねぎと牛肉を焼き始めると部屋中に美味しそうな匂いが漂います。
鍋奉行はお父さん。
「割り下、持ってきて!あれっ、いつもと色が違うね。」
「はい、お母さん特製、牛乳入り割り下なの。醤油がマイルドになるし、みりんもいつもより控え目よ。」
「さあ、お肉できたぞ。おばあちゃんからね。」
卵に付けたお肉を頬張った、おばあちゃん、「ああ、いい味付けだ、軟らかくて美味しいよ。」
目を輝かせた元気くんと愛ちゃんも続けて、「いただきます。ホント、おいしー。」
「うん、いけるよ。」
「お肉、いっぱいあるからネ。でも春菊やシイタケ、焼き豆腐と白滝も食べてネ。」
「お父さんの大好きな餅入り巾着もありますよ。」とお母さん。
おばあちゃんと元気くんはテーブルセッティング、コンロとすき焼き鍋を準備し、食器を並べます。
そこへ「ただいま~」とお父さんの声。
すき焼き鍋に牛脂を溶かし、斜めに切った太いねぎと牛肉を焼き始めると部屋中に美味しそうな匂いが漂います。
鍋奉行はお父さん。
「割り下、持ってきて!あれっ、いつもと色が違うね。」
「はい、お母さん特製、牛乳入り割り下なの。醤油がマイルドになるし、みりんもいつもより控え目よ。」
「さあ、お肉できたぞ。おばあちゃんからね。」
卵に付けたお肉を頬張った、おばあちゃん、「ああ、いい味付けだ、軟らかくて美味しいよ。」
目を輝かせた元気くんと愛ちゃんも続けて、「いただきます。ホント、おいしー。」
「うん、いけるよ。」
「お肉、いっぱいあるからネ。でも春菊やシイタケ、焼き豆腐と白滝も食べてネ。」
「お父さんの大好きな餅入り巾着もありますよ。」とお母さん。
牛乳入り割り下のお味は?
「牛乳を入れるなんでビックリしたけど、よく合うよ。肉も柔らかくなるんじゃないか。」と、お父さんも絶賛でした。
「そうね、見た目はちょっと白くなるけど。おだしの代わりに牛乳だから準備がとても楽なのよ。」
「愛が手伝って、早かったよね。」
「僕も手伝ったぞ。」
にぎやかな夕食が続きます。
「そうね、見た目はちょっと白くなるけど。おだしの代わりに牛乳だから準備がとても楽なのよ。」
「愛が手伝って、早かったよね。」
「僕も手伝ったぞ。」
にぎやかな夕食が続きます。
江戸時代の牛乳は「みねおか」
おばあちゃんが、「この前、お友達と和食のお店でランチを食べたの。お母さん、嶺岡豆腐って知ってるかな?」
「ええ、食べたことあるわ。牛乳を使った、ごま豆腐でしょ。」
「さすがだネ。じゃ、どうして嶺岡っていうかも知ってる?お店の人が説明してくれたの。」
愛ちゃんが「知りたい、教えて。」
「江戸時代、牛乳のことを『みねおか』と言ったのですって。千葉県の南房総市(合併前は安房郡丸山町)に江戸時代に牧場が開かれて牛が飼われていたから、そう呼ばれるようになったのね。お母さんは行ったことがあるのよ。今も千葉県の嶺岡乳牛研究所があって『千葉県酪農のさと』という資料館や白いこぶのある牛(ゼブー種)が見られるのよ。」
「いつか行ってみたいね。」と元気くん。
「嶺岡豆腐、食べてみたいな。」と愛ちゃん。
「嶺岡煮や嶺岡鍋という料理もあるそうだよ。そのお店で食べたデザートのミルク白玉が美味しくてね。作り方を教えてもらったの。白玉団子を牛乳でこねてるから弾力が違うんだって。」
「白玉団子なら小学校の時に作ったことがあるよ。その時は水でこねたな。」
「今度のお休みにおばあちゃん、一緒に作って。お母さん、材料を用意してくれる?」
「ええ、お母さんも楽しみだわ。」
「皆でおしゃべりしながら食べるご飯がやっぱり一番だな。さあ、もっと食べよう。」
「ええ、食べたことあるわ。牛乳を使った、ごま豆腐でしょ。」
「さすがだネ。じゃ、どうして嶺岡っていうかも知ってる?お店の人が説明してくれたの。」
愛ちゃんが「知りたい、教えて。」
「江戸時代、牛乳のことを『みねおか』と言ったのですって。千葉県の南房総市(合併前は安房郡丸山町)に江戸時代に牧場が開かれて牛が飼われていたから、そう呼ばれるようになったのね。お母さんは行ったことがあるのよ。今も千葉県の嶺岡乳牛研究所があって『千葉県酪農のさと』という資料館や白いこぶのある牛(ゼブー種)が見られるのよ。」
「いつか行ってみたいね。」と元気くん。
「嶺岡豆腐、食べてみたいな。」と愛ちゃん。
「嶺岡煮や嶺岡鍋という料理もあるそうだよ。そのお店で食べたデザートのミルク白玉が美味しくてね。作り方を教えてもらったの。白玉団子を牛乳でこねてるから弾力が違うんだって。」
「白玉団子なら小学校の時に作ったことがあるよ。その時は水でこねたな。」
「今度のお休みにおばあちゃん、一緒に作って。お母さん、材料を用意してくれる?」
「ええ、お母さんも楽しみだわ。」
「皆でおしゃべりしながら食べるご飯がやっぱり一番だな。さあ、もっと食べよう。」
管理栄養士のお母さんから
和食の素材としても大活躍の牛乳。プロの活用法をご紹介します。
■牛乳が隠し味のすき焼き (フンドーキン のサイトへ)
http://www.fundokin.co.jp/enjoy/saijiki/saijiki11.php
http://www.fundokin.co.jp/enjoy/saijiki/saijiki11.php
■自宅で安く高級料亭並みのすき焼きをつくる!カギは牛乳? (Business Journal のサイトへ)
http://biz-journal.jp/2015/11/post_12344.html
http://biz-journal.jp/2015/11/post_12344.html
■参考図書
「料理名由来考」志の島忠+浪川寛治(三一書房)
「料理名由来考」志の島忠+浪川寛治(三一書房)
■千葉県酪農のさと
http://e-makiba.jp/index.html
http://e-makiba.jp/index.html
■ミルク白玉 黒みつ仕立て(Jミルクのレシピサイト)
http://www.j-milk.jp/recipes/recipe/9fgd1p000001c68c.html
http://www.j-milk.jp/recipes/recipe/9fgd1p000001c68c.html
管理栄養士・消費生活アドバイザー・フードコーディネーター 加藤明子
牛乳・乳製品の相談業務を平成6年より担当し、食育授業、料理講習会、勉強会等で講師を務めている。近年は小中学校における食育授業、学校栄養職員、教諭、PTA等の研修や講習会、大学での授業、フードコーディネーター養成講座の講師など、東京、埼玉、千葉、神奈川を中心に活動している。
牛乳・乳製品の相談業務を平成6年より担当し、食育授業、料理講習会、勉強会等で講師を務めている。近年は小中学校における食育授業、学校栄養職員、教諭、PTA等の研修や講習会、大学での授業、フードコーディネーター養成講座の講師など、東京、埼玉、千葉、神奈川を中心に活動している。