渋沢栄一と酪農産業のかかわり
(全10回予定)

近代日本の幕開けとともに歩む酪農産業の足跡

 日本社会は、近世に長らく続いた武家政権の終焉を迎えた幕末から、明治期の外国の知識や技術、文化などをもとに急速な変化を遂げました。同時に日本の近代史における産業発展は、牛乳乳製品を利用する文化や酪農乳業の産業が発展してきた歴史とも一致します。また、現代につらなる経済の仕組みや多くの産業の礎を築くのに貢献した渋沢栄一は、近代日本の酪農産業にも関与していました。そこで、渋沢栄一と近代日本の酪農産業とのかかわりについてシリーズで紐解いていきます。