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牛乳を飲む頻度

一般社団法人Jミルクが毎年実施しているアンケート調査によると、15歳以上の人が牛乳類を飲んだり利用する頻度は、近年、少しずつ減少する傾向にあります。2021年に一時持ち直したものの再び減少傾向に戻り、2023年は「毎日」飲用の比率が前年からやや減少、「週1回以下」の飲用比率はやや増加という結果になりました。「飲まない」人の割合は前年と比較すると減少し、約20%でした[図2-10]
また、牛乳類の飲用・利用頻度の増減変化(経年比較)[図2-11]を見ると、「牛乳の利用が増えている人(増加者)」、「牛乳の利用が減っている人(減少者)」共に近年減少傾向にある中で、「減少者」は下げ止まった感があります。

図2-10 | 牛乳類の飲用・利用頻度(経年比較)
牛乳類の飲用・利用頻度(経年比較)
出典:一般社団法人Jミルク「牛乳乳製品に関する食生活動向調査」
図2-11 | 牛乳類の飲用・利用頻度の増減変化(経年比較)
牛乳類の飲用・利用頻度の増減変化(経年比較)
出典:一般社団法人Jミルク「牛乳乳製品に関する食生活動向調査2023」

属性別に見た牛乳類を飲む頻度と増減の理由

属性別に見た牛乳類の飲用・利用頻度について、家族構成別で見た2022年の調査結果では、牛乳を「毎日」飲用・利用していると答えた割合は、子どもがいる家族世帯が約34%と最も多く、次いで子どもがいない家族世帯、単身世帯の順でした。単身世帯は「毎日」が約25%ある一方、「飲まない」も約30%に達しました[図2-12]
また、飲用・利用頻度の増減については、子どもがいる家族世帯では「増えた」と答えた割合が最も多く、子どもがいない家族世帯、単身世帯では逆に「変わらない」「減った」の割合が多くなっていました[図2-13]
性年代別では、特に30代以上の女性において飲用・利用頻度の増加が見られました。

図2-12 | 牛乳類の飲用・利用頻度(家族構成別)
牛乳類の飲用・利用頻度(家族構成別)
出典:一般社団法人Jミルク「牛乳乳製品に関する食生活動向調査2022」
図2-13 | 牛乳類の飲用・利用頻度の増減変化(家族構成別)
出典:一般社団法人Jミルク「牛乳乳製品に関する食生活動向調査2022」
次に、牛乳類の飲用・利用頻度の増減変化の理由については、2023年の調査では「増えた」と答えた人の増加理由として「カルシウム摂取」が最も多く66%でした。次いで「骨の状態をよくしたい」「栄養を意識」「健康全般を意識」「カフェオレ」「たんぱく質摂取」と続いています[図2-14]
2022年の調査で大きく伸長した「カルシウム摂取」「骨の状態をよくしたい」が上位を維持し、「健康全般を意識」は伸長を継続、「カフェオレ」が伸びを示しました。また、2023年から選択肢に加えた「酪農家を応援」と「牛乳廃棄を防ぐ」も上位に位置しています。
一方、「減った」と答えた人の減少理由は、「価格の上昇」が大きく伸長し、「経済的に厳しい」も増える結果となりました。
図2-14 | 牛乳の利用増加の理由
出典:一般社団法人Jミルク「牛乳乳製品に関する食生活動向調査2023」