人間の体は神秘に満ちているといっても過言ではないでしょう。生命体の最小単位である細胞が、人体のいろいろな臓器や器官などの組織や骨・血液をつくり、それぞれの組織は驚くほど緻密に関連し、食べ物から摂取した栄養素で、人は日々活動をしています。その仕組みは、どんなスーパーコンピューターでも真似のできないほど複雑で瞬時に動けるシステムになっています。しかし、私たちは病気になったり体に異常を感じたりしないうちは、「からだ」や「食事」「生活習慣」などについて考える機会が少ないのも実態です。
この章では、食生活に関連した体の一般的な常識と、それぞれのライフステージに寄与する牛乳の機能、そして現代人にとって大きな問題となっている生活習慣病について取り上げ解説します。